強い銘柄だけを持つー2018年6月22日の日本株と今週の投資戦略

<6月22日の日本株>
週末6月22日の日本株は、朝から終日弱い展開が続きました。日経平均株価の終値は前日比176円21銭安の22516円83銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1548に対し値下がり銘柄2131とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は52、年初来安値更新銘柄は再び大きく増加して226に達しています。

ADA指数は46.9%となり、前日の43.5%からやや上昇しました。上昇トレンドに転じた銘柄の買い戻しを行ったことなどが理由です。

 

<倒産リスクの高い株を避ける方法とは?>
個別銘柄をみると、年初来安値更新銘柄がこれほどまでに増加しているにもかかわらず、MonotaRO(3064)、シスメックス(6869)、クリエイト・レストランツ・ホールディングス(3387)、GMOペイメントゲートウェイ(3769)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)など高値更新となった銘柄も意外と数多く生じています。

年初来安値更新銘柄が226もある相場ですから、全般的には間違いなく下げ相場なのですが、一方で年初来高値更新銘柄も52あるということは、全く対処のしようがないほどひどい相場環境、とまでは行っていないのも事実です。

今は、どんどん利益を増やしていくのは極めて難しい環境ですが、上昇トレンドが続く強い銘柄をしっかり保有していれば、損失がどんどん膨らむことは避けられると思います。

ところで、22日に東証1部上場の日本海洋掘削(1606)が会社更生法の適用申請をし、経営破たんしました。
この会社は、確かに大赤字で債務超過に転落してはいましたが、キャッシュもそれなりに保有していたため、経営破たんするとまでは思っていませんでした。

でも、日本海洋掘削が経営破たんする可能性が高いことを示すある「サイン」が出ていました。

それが、「継続前提の疑義に関する注記」です。この注記が財務諸表に記されている銘柄は、他の銘柄に比べて経営破たんのリスクが格段に高いです。
日本海洋掘削も、この注記がなされていたのです。

投資している銘柄が経営破たんしてしまえば、たちまち価値がほぼゼロになってしまいます。こうした事態を避けるためには、「継続前提の疑義に関する注記」が記されている銘柄には投資しないというのが一法です。

なお、継続前提の疑義に関する注記が記されている銘柄は、会社四季報の末尾に一覧が載っていますので、そちらを参考にするとよいでしょう。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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