かなり本格的な下落で全面安に-2017年11月15日の日本株

<今日の日本株>
11月15日の日本株は大きく下落、 日経平均株価の終値は前日比351円69銭安の22028円32銭でした。
TOPIXやマザーズ指数も大きく下落し、25日移動平均線を割り込みました。
日経平均株価はまだ25日移動平均線を割り込んでいないとはいえ、風前の灯火といったところです。

値上がり銘柄362に対し値下がり銘柄3460と全面安の展開でした。年初来高値更新銘柄は49まで減少、対して年初来安値更新銘柄は48まで増加しました。

今日のADA指数は36.4%となり、前日の60.3%から大きく低下しました。
今日の下落で非常に多くの銘柄が25日移動平均線を割り込んだため、それらの売却を進めたことによるものです。

 

<個別銘柄の株価チャートは急速に悪化>
個別銘柄をみると、確かにオープンハウス(3288)、パンチ工業(6165)など高値更新となる銘柄もあるものの、多くは大きく下落しました。

昨日までは強い銘柄も多く、あまり心配していなかったのですが、今日の下げで一気に要警戒となりました。

私の感覚だと、個別銘柄の6割~7割ほどは下降トレンドにあると思われます。今日の大幅下落で下降トレンド入りの銘柄が急増しました。

とはいえ、保有株をすべて売却すべきかといえばそんなことはなく、例えばローム(6963)、RIZAPグループ(2928)、五洋建設(1893)、イーグランド(3294)など、上昇トレンドを維持して株価が崩れていない銘柄はそのまま保有して問題ありません。

あくまでも、25日移動平均線を割り込んだら売り、というようにしておけばよいのです。
もし、ここから株価が急反発でもしたら、売る必要もないものまで売っていた場合、高く買い戻さなければならなくなるはずだからです。

 

<短期的には売られすぎの水準だが・・・>
私は、ADA指数が急速に低下したことからもわかる通り、今日は保有株を大きく減らしました。多くの銘柄で25日移動平均線を割り込んだからです。

一方、短期的に見て日本株は売られすぎの水準に突入しているのも確かです。したがって、16日の日本株は値上がりする可能性が高いとみています。

とはいえ、それはあくまでも短期的な上昇かもしれませんし、株価が本格調整ともなれば、売られすぎの状態からさらに売られる、という可能性もゼロではありません。

そこで、25日移動平均線割れで売却した銘柄は、再度25日移動平均線を超えるまでは手を出すべきではありません。

株価の動きが弱いと、25日移動平均線を超えることもできずに再び株価は下落していきます。でも、いったん25日移動平均線割れで売却していますから、仮に今後株価急落となった場合でもそれ以上の損失を被ることはありません。

私の手法は、ADA指数の推移を見ていただいてもわかるとおり、株価の調整局面が進むと、それに応じて保有株も減るような仕組みになっています。

とにかく、昨日までと今日とでは、相場環境が一変しました。反発してもおかしくありませんが、守りを固めて再びの上昇局面入りを待つ、という姿勢を私はとっていきます。今はガンガン攻める局面ではありません。下降トレンドになった銘柄を積極的に新規買いするようなことは避けるべきです。

結局、株式投資というものは相場の調整局面でどれだけ損失を小さくできるかが成績を大きく左右します。株価が上昇しているときは、株さえ持っていれば誰でも利益を得られます。差がつくのは株価が下落している局面でどうするか、なのです。
このとき、私は25日移動平均線を割ったら売り、再度超えてくるまで手を出さない、というルールを決めてそれを実行することで、25日移動平均線を割り込んだあとは、いくら株価が下がっても大丈夫なようにしています。だから私の手法は株価の大きな下げにめっぽう強いのです。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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