自公敗北は織り込み済みかー2024年10月25日の日本株と今週の投資戦略

10月25日の日本株

10月25日の日本株は、寄り付きから下落して始まり、引けにかけやや持ち直すも終値は下落しました。日経平均株価の終値は前日比229円37銭安の37913円92銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も下落しました。

値上がり銘柄711に対し値下がり銘柄3362と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は8、年初来安値更新銘柄は42でした。

ADA指数はマイナス8.6%となり、前日のマイナス1.7%からマイナス幅が拡大しました。空売り銘柄を持続する一方で、保有株の値下がりにより売却が続いていることによります。

足元はかなりひどい状況に

個別銘柄を見ると、日に日にひどくなっている状況で、25日移動平均線割れ銘柄が毎日増加しています。東証プライム市場銘柄で25日移動平均線を超えている銘柄は全体の12%ほどしかなく、正直かなりひどい状況です。

ただ、これは衆議院選挙で自公が敗北することをある程度事前に織り込んだ結果であるとも言えますし、テクニカル的に言えば少なくとも短期的には売られすぎの状態になりつつあるので、週明けの株式市場がどのような動きとなるかに注目したいところです。

一般的に株式市場では政権が不安定だと株価が下がりやすくなりますし、17回連続続いた「解散から総選挙までの間の日経平均株価は上昇する」というアノマリーがあっさりと途絶えたことは不気味な感じがします。

短期的にはリバウンドも期待できるとは思いますが、もう少し中期的なトレンドを踏まえ、無理をしないようにして、当面は様子をみたいところです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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