日経平均株価上昇も個別銘柄は動き鈍いー2024年10月10日の日本株

10月10日の日本株

10月10日の日本株は、寄り付き大きく上げて始まった後は上げ幅を縮める展開となり、日経平均株価の終値は前日比102円93銭高の39380円89銭でした。
TOPIXも上昇しましたが、東証グロース市場250指数は下落しました。

値上がり銘柄1517に対し値下がり銘柄2444と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は31、年初来安値更新銘柄は7でした。

ADA指数は40.7%となり、前日の43.6%から少し低下しました。下落した保有株の売却を行ったことなどによるものです。

日経平均株価は堅調な動きとなりそうだが

個別銘柄をみると、ヒビノ(2469)が高値更新となるなど、上昇トレンド銘柄もかなりありますが、下降トレンド銘柄もほぼ同数あり、まさに強い銘柄と弱い銘柄が入り混じっている状況です。

市場別でみると、東証プライム市場銘柄が最も強いですが、それでも4割ほどの銘柄が下降トレンド、東証グロース市場銘柄は全体の3分の2ほどの銘柄が下降トレンドです。

さて、衆議院解散総選挙となりましたが、過去のデータからは、解散後総選挙までの間の日経平均株価は、過去17回をみると全て上昇しています。
したがって、ここから2週間くらい、日経平均株価は堅調に推移する可能性が高いですが、それはあくまで日経平均株価であって、10日のように日経平均株価は上昇しても個別銘柄はイマイチ、という日が続く可能性もかなり高いと見ています。

私は日経平均株価については日経平均先物で対応していますが、先物は先物、個別銘柄は個別銘柄、というように両者を切り分けて考えないと、単に日経平均株価だけ見て、自らが保有する個別銘柄の下落を我慢してしまい、損失が膨らんでしまいかねませんので十分注意しましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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