日経平均株価1000円高で一時38000円突破ー2024年2月13日の日本株

2月13日の日本株

連休明け2月13日の日本株は、寄り付き直後から日経平均株価が急騰し、その後も上昇を続け、引け間際には一時38000円を超えました。終値も先週末比1066円55銭高の37963円97銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も上昇しましたが、いずれも上昇率は日経平均株価に劣っています。

値上がり銘柄2761に対し値下がり銘柄1354と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は151、昨年来安値更新銘柄は18でした。

ADA指数は47.4%となり、先週末の48.8%から少し低下しました。寄り付きから高く始まったので新規買いはできるだけ控えるとともに、下落して移動平均線割れとなった銘柄の売却などを行いました。全般が調整傾向にあるので、ポジションはピーク時よりやや軽くしています。

日経平均株価がこれだけ上がっても3分の1が値下がり

個別銘柄をみると、三菱商事(8058)、大阪ソーダ(4046)、デクセリアルズ(4980)、イワキ(6237)、日立造船(7004)など高値更新となる銘柄が目立ちました。

一方、値上がり銘柄と値下がり銘柄をみると、実に全体の3分の1の銘柄が値下がりしていることが分かります。日経平均株価が1000円超上昇したにもかかわらずです。

これは、以前からお伝えしている通り日本株全体が1月末にピークアウトしているためであり、すでに下降トレンドに転換している個別銘柄も多いため、たとえ日経平均株価が大きく上昇しても、個別銘柄には資金が回らず、上昇することができないものが多数生じているのです。

実際、個別銘柄の株価チャートをみると、日経平均株価とは真逆の動きをしているものも多く、とにかく上昇トレンドの強い銘柄を保有していないと、日経平均株価がいくら上昇しても、逆に損失が拡大するという笑えない状況になってしまいます。

決算発表シーズンがそろそろ終わりますので、上昇トレンドかつ押し目買いなど良いタイミングのものがあれば買ってもよいと思いますが、個人的にはマーケット全体のピークアウトから、日経平均株価も天井を付ける可能性を考慮し、ポジションはあまり膨らませないようにしようと思っています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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