配当権利落ち後の強さに注目ー2021年3月29日の日本株

3月29日の日本株

週明け3月29日の日本株は、朝方高く始まったものの、その後は伸び悩む展開となり、日経平均株価の終値は先週末比207円82銭高の29384円52銭でした。
TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄1972に対し値下がり銘柄1938とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は119、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は64.1%と、先週末の64.7%とほぼ変わらずでした。朝方結構買い仕込んだのですが、午前中の動きが弱いのをみて大部分を外したため、結果として先週末とほぼ同じ水準になっています。

配当権利落ちを即日埋めるか

個別銘柄をみると、多くの銘柄で寄り付きが高く、その後下げるという陰線の形で、あまりよい動きではありません。ただ、トレンドが変わるほどの下落に至っているような銘柄は少数です。

3月30日は3月決算銘柄の配当権利落ち日です。日経平均株価が理論上170円ほど下がり、個別銘柄も配当利回りが高い銘柄を中心に株価の下落が見込まれます。

もし、30日の日経平均株価が上昇したならば、実質は170円以上上昇したことになります。また、配当金が高い銘柄がプラスで終えるとなると、配当権利落ちの影響を超えて上昇したということを表しますから、かなり強い動きといえます。

景気敏感株・割安株を中心にここ最近大きく上昇した銘柄も多いですが、配当権利落ちなどの影響により、株価が下落して25日移動平均線に接近したような局面は、相対的に安く買えるチャンスとなります。タイミングが良ければ投資しようと思っている銘柄がある場合は、チャートを確認して株価のトレンドや移動平均線とのかい離度合をチェックし、買うべきかどうかを判断するようにしましょう。

なお、25日騰落レシオが137%まで上昇していて、これはかなり高い水準で、短期的な過熱感が出始めている状況です。すでに持っている株を慌てて売る必要はありませんが、これから新規買いをしていく場合は、1日にまとめて買うのではなく何日かに分散させ、かつ30日の配当権利落ち後や前日のアメリカ株が安かったりしたときなど、できるだけ安く買うことを心掛けるのがよいでしょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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