下げ継続もFOMC待ちで動きづらい展開かー2022年9月16日の日本株と今週の投資戦略

9月16日の日本株

3連休を控えた週末9月16日の日本株は、寄り付きから下落し、その後も軟調な展開となり、日経平均株価の終値は前日比308円26銭安の27567円65銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1162に対し値下がり銘柄2743と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は44,年初来安値更新銘柄は45でした。

ADA指数は8.7%となり、前日の35.5%から大きく低下しました。保有株の多くが25日移動平均線割れとなったためそれらを売却したほか、新規空売りも実行しました。買いポジションもそれなりにある一方、空売りのポジションも膨らんできました。

ここからの空売りはリスク高いか

個別銘柄をみると、年初来高値更新銘柄も年初来安値更新銘柄も両方ともそれなりの数があり、銘柄ごとに高安がまちまちの状況です。それでも、下降トレンドの銘柄の方が多く、全体で見れば下落が継続しています。

日本株は円安の影響もあってか、日経平均株価の下落もそれほどではないのですが、アメリカ株は直近で結構下落しており、下降トレンドとはいえ今からの新規の空売りはリスクが高いと思います。9月20日~21日はFOMCが開催され、その結果いかんで株価が大きく反発する可能性もあるからです。そしてアメリカ株が反発すれば日本株も反発することになり、空売りは損切りを余儀なくされる可能性があります。

現在、マーケットでは9月FOMCにて0.75%の利上げは100%織り込んでおり、1%の利上げまでは織り込んでいない状態です。そのため、0.75%の利上げでとどまり、今後の金利上昇見通しもそれほどでもない、となれば、株価は急反発する可能性が高いです。逆に、1%の利上げだと、まだ織り込んでいないため株価は大きく下落するのではないかと思います。

このように、FOMCの結果次第で株価が上にも下にも大きく動く可能性が高いので、もともと保有している株や空売りしている株で、含み益をある程度有しているものについてはともかく、FOMCの直前である今、新規で大量に買ったり売ったりするのはかなりリスクが高いといえます。

なお、FOMCの結果発表でアメリカ株が大きく動けば、翌日の日本株も寄り付きから大幅高や大幅安で始まることとなり、個別銘柄は窓を開けて寄り付くことになるでしょう。これにより、損切りとなった場合の損失が大きくなってしまう危険性があります。

でも、日経平均先物であれば、アメリカ市場が開いている時間も動いていますから、空売りもしくは買いをFOMCの前に入れ、かつ損切りの逆指値注文を入れておけば、大きなダメージを受けることなく勝負することが可能です。

個人的には、現に日経平均株価が25日移動平均線を割り込んでいますので、先物については下方向(空売り)にベットしていますが、しっかりと逆指値の買戻し注文を入れることにより、安心して見届けることができます。個別銘柄だと翌日の寄り付きに大きな窓が開いてしまう可能性が高いところ、先物ではその懸念がないので、個人的には非常にやりやすいと感じています。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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