反発も上値重いー2021年10月22日の日本株と今週の投資戦略

10月22日の日本株

週末10月22日の日本株は、朝安後すぐ切り返したものの上値も重く、日経平均株価の終値は前日比96円27銭高の28804円85銭でした。
TOPIXは小幅高、マザーズ指数は小幅に下落となりました。

値上がり銘柄1774に対し値下がり銘柄1989とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は14、年初来安値更新銘柄は47でした。

ADA指数は23.0%となり、前日の36.5%から低下しました。25日移動平均線割れ銘柄の売却のほか、新規に空売りを少量ですが入れてみました。火曜日時点ではかなり強気のポジションでしたが、そこからはかなり減らしました。

無理のない程度に株価についていく

個別銘柄をみると、FRONTEO(2158)など高値更新となる銘柄もありましたが、多くは日経平均株価同様に朝安後反発したものの、依然として下降トレンド銘柄が目立っていて、明確に下げ止まったとは言えない状況です。

確かに上昇トレンドが続く強い銘柄もありますので、それらは強気でよいのですが、個別銘柄の株価の動きをみると、そうした強い銘柄も突如として大きく売られるケースが少なくありません。
つまり、上昇トレンドの銘柄を買って保有すること自体は問題ないが、あまりに1つの銘柄に大量の資金を投入すると、突然の急落に巻き込まれた場合大きな損失を被るおそれがある、ということです。

したがって、上昇トレンドの株を、あまり1つの銘柄に資金を集中させない形で保有し、トータルで見てもあまりポジションを膨らませすぎないようにする、というのが現時点で取り得る戦略かと思います。

私自身、今回の小反発で失敗したのは資金をいれすぎたことが大きな理由ですので、明確な上昇トレンドが出るまでは、ポジションをあまり膨らませないようにして、利益を得るよりも大きな損失を被らないようにすることを第一にしたいと思っています。大量の資金を投下して勝負に行く局面ではないことは確かです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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