少しずつ好転の兆しー2021年12月24日の日本株と今週の投資戦略

12月24日の日本株

12月24日の日本株は、小高く寄り付いた後は上値が重く、小幅安で引けました。日経平均株価の終値は前日比15円78銭安の28782円59銭でした。
TOPIXも小幅安でしたがマザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1773に対し値下がり銘柄2063とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は29、年初来安値更新銘柄は57でした。

ADA指数は40.1%となり、前日の30.7%から上昇しました。上昇トレンド銘柄への新規買いや、空売り銘柄の買い戻しを行ったことなどによります。想定より少し多めに買っているような感じなので、これ以上はあまりポジションを増やさないようにしたいとおもっています。

全般下降トレンドの中にも強い銘柄も散見

個別銘柄をみると、全般はまだまだ下降トレンド銘柄の方が多いものの、SEMITEC(6626)、シスメックス(6869)、レーザーテック(6920)など、上場来高値を更新する銘柄も散見され、全く勝負にならないというほどひどい状況からは脱しつつあります。

日経平均株価はかろうじて25日移動平均線を超えたという状況で、かつ25日移動平均線自体も下向きのため、何とも心もとない上昇ですが、12月16日につけた29070円08銭を超えてくれば、目先の底打ち⇒上昇トレンド入りが明確となる形です。

まだ予断を許さないとはいえ、上場来高値を更新する銘柄もあるような状況ですので、上昇トレンドの強い銘柄はある程度保有しつつ、全体のポジションを膨らませすぎないようにしてリスクコントロールをしてチャンスを待つ、というようにしたいとおもいます。

なお、2021年は12月30日まで取引がありますが、受渡日ベースでの年内最終売買日は12月28日となります。2021年のNISA枠で買ったり、特定口座を使っていて2021年中に益出しや損出しをしようと思っている方は、12月28日までに取引を完了させるようにしてください。29日以降だと、受け渡し日が来年になってしまい、実質的に来年の取引と扱われてしまいますので。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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