指数以上に個別銘柄の弱さが目立つー2021年4月28日の日本株

4月28日の日本株

4月28日の日本株は、小安く始まった後は上昇に転じたものの、引けにかけて伸び悩み、日経平均株価の終値は前日比62円08銭高の29053円97銭でした。
TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は下落しました。

値上がり銘柄1307に対し値下がり銘柄2518と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は26、年初来安値更新銘柄は187でした。

ADA指数は35.5%となり、前日の38.2%から低下しました。25日移動平均線を割り込んだ保有株を売却するなどしたことによります。

年初来安値更新銘柄が200に迫る

個別銘柄をみると、マネーフォワード(3994)など高値更新となる銘柄もわずかながらありますが、逆に年初来安値更新銘柄が200に迫るなど、全体として軟調な動きが続いています。
下降トレンド銘柄は7~8割程度に達していると思われ、何も考えずに単に株を持っているだけだと、じり貧の状況になってしまう状態です。

アメリカ株は非常に強い動きとなっているのとは対照的に、日本株は軟調な動きとなっています。この理由ははっきりとは分かりませんが、外国人投資家の積極的な買いが入ってきていないことはおそらく間違いなく、日銀のETF買い付けがかなりしぼんでいることも影響していると思われます。

それでも、業績が良い銘柄や今後の業績回復が期待できる銘柄は上昇トレンドとなっているケースも少なくないため、そうした銘柄に投資して凌ぐという形です。ピンポイントでそうした銘柄を買うことができれば利益になりますが、実際は明確な上昇トレンドになりそうな、上がりそうな銘柄を種まきして、芽が出た(株価がさらに上昇した)ものを保有し、しぼんだ(株価が反落した)銘柄を売却するという流れになります。すると、現状ではしぼんでしまう銘柄が多いので、芽が出た銘柄の上昇以上に損失が生じてしまうことになるのです。

さらには決算発表により、今までの上昇トレンドが突然下降トレンドになったり、その逆のケースも多々生じています。年初来安値更新銘柄がかなり増加していることからしても、決算発表を控えている銘柄よりはすでに決算発表が済んだ銘柄を新規買いの対象にした方がリスクを抑えることができます。

引き続き、勝負に行く局面ではなく、無理をせず、かつ弱い銘柄は下降トレンドに転じたら速やかに売却して損失の拡大を抑えるようにしましょう。買いのチャンスはいずれ訪れますが、そのときに含み損をかかえた塩漬け株ばかりで買えないというのはまずいです。しっかり買えるだけの余力を残しておきましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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