引き続き下方向に注意ー2021年4月30日の日本株と今週の投資戦略

4月30日の日本株

GWの谷間かつ週末かつ月末となった4月30日の日本株は、朝からじり安の展開となり、日経平均株価の終値は前営業日比241円34銭安の28812円63銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1700に対し値下がり銘柄2128とやや値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は41、年初来安値更新銘柄は187でした。

ADA指数は26.2%となり、前営業日の35.5%から低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込むものが多く、それらを売却したことなどによります。

今あえて狙うなら決算発表が終わった強い株か

個別銘柄を見ると、マネーフォワード(3994)、サイバーエージェント(4751)、日本郵船(9101)、川崎汽船(9107)など高値更新となっているものも散見されますが、年初来安値更新銘柄が187も出ており、日本株の実態はかなり悪いです。

それでも、年初来高値更新銘柄も41出ているので、全面安とはなっておらず、全く勝負にならないとまでは言えないのが逆に悩ましいところです。

もし、年初来高値更新銘柄がほぼゼロのような状況であれば、守りを固めて次のチャンスを待てばよいのですが、2割くらいは上昇トレンド銘柄があり、決算発表で株価が上昇するものもあるので、そうした銘柄はつい買いたくなってしまうのが心情です。

しかし、ここ最近ずっと言っているとおりですが、下降トレンド銘柄が8割を占めている状況で、かつ日々状況が悪化していますから、もし2割の上昇トレンド銘柄に資金を集中させた後に、その上昇トレンド銘柄が次々と下降トレンドに転換する事態になったならばそれなりの大きな損失が生じてしまいます。ですからサイバーエージェントのように、決算発表を受けて株価が急騰したところをジャンピングキャッチするなどというのは持ってのほかで、リスクがかなり高い行為です。

それでも、決算発表が済んでいない銘柄よりも、すでに決算発表が終わった銘柄の方がリスクは小さいので、そうした銘柄かつ移動平均線からのかい離が小さいものがあれば拾っていくのは悪くないと思います。ただ、今後日本株がさらに下落し、現在上昇トレンドの銘柄までもが売られる展開となった場合は、速やかに売却して守りを固めるようにしましょう。
日経平均株価は28500円どころで3回下げ止まっていてボックス相場の動きになっていますが、ここ最近の動きをみるといよいよ次の下落で28500円どころを明確に割り込んで下方向に向かう可能性が高いように思えます。無論、実際に明確に割り込むまでは過度に弱気になる必要はありませんが、心の準備はしておいたほうが良いと思います。

なかなか利益が出せない難しい環境が続きますが、こうした状況で余計な損失を出さず、キャッシュを温存した投資家だけが次のチャンスをつかめますので、守るべき局面ではしっかり守っていきましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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