<今日の日本株>
2月4日の日本株は、朝方下げて始まったもののその後はじり高の展開となり、日経平均株価はプラス引けとなりました。終値は前日比112円65銭高の23084円59銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。
値上がり銘柄2876に対し値下がり銘柄909と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は37、昨年来安値更新銘柄は22でした。
ADA指数は16.3%となり、前日の9.1%から上昇しました。上昇トレンドに復帰する銘柄が結構ありましたので、それらを買い直したことが主な理由です。
空売り銘柄は、上昇トレンドに転換したもの以外はそのまま保有しています。
<新型コロナウイルスの影響を株価に織り込んだかどうかはあまり関係ない>
個別銘柄をみると、オプティム(3694)、富士通(6702)、NCS&A(9709)など、強い銘柄は高値更新となっています。また、8割方はまだ下降トレンドなのですが、1月下旬の下落の終盤でようやく25日移動平均線を割れたばかりの強い銘柄は、早速25日移動平均線を回復してきています。
私の現状の戦略は、今回の下げでも25日移動平均線を割り込まずに推移したものを保有継続し、一旦25日移動平均線を割ったものについては再度超えたところで速やかに買い直すというものです。
やはり、今の相場はどうしても全面高にはならず、強い銘柄と弱い銘柄が混在しています。強い銘柄であっても相場全体が弱ければ値下がりして移動平均線を割り込んでしまいますので、その場合は一旦売却しますが、相場が持ち直すと強い銘柄から真っ先に反発して移動平均線を回復するのでそのタイミングを逃さないよう買い直しています。
なお、弱い銘柄はそのまま弱いままという場合が多いので、安値を拾うようなことはしていません。あくまで上昇トレンドに転じてこなければ買いません。
さて、昨晩のアメリカ株は大幅高となり、シカゴ日経平均先物も大きく上昇しています。これをもって新型コロナウイルスの影響を株価は織り込んだかと言えば、それは分かりません。
将来というものは誰にも分からないですし、今後どのくらいの影響が出てくるかも分かりません。でも、強い銘柄には外国人投資家や投資信託のファンドマネージャーが買いを入れてくるわけですから、各銘柄の株価の動きをみて、上昇トレンドにあるものだけ買って保有しておき、下降トレンドになったら売却しておけば、そこから株価が上昇すればしっかり取れますし、株価が下落するならば早期に売却して大損を回避できます。
これを、昨晩のアメリカ株の上昇をみて「新型コロナウイルスの影響はすでに織り込んだ」などと考えていると、思わぬしっぺ返しを受けることになりますので注意してください。新型コロナウイルスの影響を本当に織り込んだとしても、別の理由で株価が大きく下がることは、今後十分に考えられることだからです。
いつも言っていることですが、株価が材料を織り込んだかどうかとか、将来株価がどうなるかなど、分からないのですから考えるだけ無駄です。あくまでも株価のトレンドについていき、上昇トレンド直後で買い、下降トレンド直後で売るのが個人投資家の戦略としては効果的です。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。