<今日の日本株>
3連休明けの日本株は、アメリカ株高、円安進行に加え、衆議院解散総選挙をプラスにとらえた感もあり、大幅高となりました。日経平均株価の終値は20000円の大台を軽々と超えてきて、先週末比389円88銭高の20299円38銭でした。一時20320円78銭まで上昇し、6月につけた20318円11銭を一時更新、年初来高値をつけました。
TOPIXも大幅高で、こちらは8月7日の直近高値を明確に超え、年初来高値となりました。
マザーズ指数も上昇しましたが、まだ6月23日の高値から15%ほど下の水準です。
値上がり銘柄2989に対し値下がり銘柄702と全面高に近い展開でした。年初来高値更新銘柄は294まで増加しかなりの高水準に達しました。年初来安値更新銘柄は3でした。
今日のADA指数は81.9%となり、先週末の71.2%からさらに大きく上昇しました。個人的に、すでにフルインベストメントの状態で、これ以上の増加はない、最大限の強気という状況です。
<個別銘柄も軒並み強い動き>
個別銘柄をみても、ペッパーフードサービス(3053)、nmsホールディングス(2162)、IBJ(6071)、バリューHR(6078)、中村超硬(6166)など、数え上げたらきりのないほど高値更新銘柄が相次ぎました。ヨシムラ・フード・ホールディングス(2884)のように、軟調な動きだったものが突然大幅高で高値更新、というケースもあり、逆指値注文を活用しておかないと買うに買えなくなる恐れも出てきています。
とにかく、今強気にならなければいつなるのだ、という状況に突入しており、仮にここから急落して損失を被っても仕方ないくらいの気持ちでいないいけないと思います。
取れるべき時にしっかり取っておくのが株式投資で成果を出すためには必要です。そして、ここからが「取れるべき時」となる可能性が高いと思います。ダメなら25日移動平均線割れで撤退すればよいだけですから。
<証券株や銀行株に底打ちの動き>
日経平均株価・TOPIXとマザーズ指数の動きをみると明らかなとおり、日経平均株価やTOPIXが明確な上昇をみせるときは、マザーズ指数、つまり新興市場銘柄は相対的に弱くなることが多いです。
そして先週後半から銀行株や証券株が底打ちから25日移動平均線を超える動きとなってきています。
先週の時点ではまだ銀行株や証券株を買うつもりはなかったのですが、今日の日経平均株価大幅高をみて、これは銀行株や証券株を買っておかないとまずいな、と感じました。
なぜなら、日経平均株価がここから高値更新して上昇を続けるのならば、新興市場銘柄の動きが弱くなる一方、銀行株や証券株が大幅高となる可能性が高くなるからです。
現状は新興市場銘柄の比率が圧倒的に高くなっている私のポートフォリオですが、今後の各銘柄の動き次第では、東証1部上場の大型株へのシフトを進めていくかもしれません。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。