ご質問の回答(48)-毎月の利益のベンチマークについて

<ご質問>
いつも有益な情報を提供してくださり、ありがとうございます。 先日のような急落があると、足立先生の手法である、25日移動平均線割れで淡々と売ることの重要性が身に染みて理解できます。

ところで先生の手法を参考に投資をしていくにあたり、利益が出るときもあれば損失が出るときもあり、うまくいかない原因が地合いなのか自分のやり方が悪いのか分からないことが多々あります。

そこで、ベンチマークとなる利回り(出来れば足立先生の毎月のパフォーマンス)が分かれば今の自分のやり方が良いのか悪いのかが客観的に把握でき、より効果的に投資スキルが向上できると思っています。

そのようなベンチマークのご提供をご検討頂けますと幸いです。

 

<回答>

ご質問ありがとうございます。

私の投資手法は、比較的長期間でパフォーマンスを上げていくやり方です。したがって、毎月のパフォーマンスは全く重視しておりません。

イメージとしては、中長期の上昇相場であればTOPIXの1.5倍以上の利益率、下落相場であればTOPIXの下落率の半分以内に抑えることを目標としています。

したがって、相場環境によっては、年間トータルでマイナスになることもあります。

例えばトランプ大統領誕生以降の日本株であれば、ここまででTOPIXの上昇率は20%ですから、私自身のパフォーマンスがこの間30%以上であれば目標達成ということになります。

実際は30%弱なので、今回は意外と苦戦している感じです。これは、マザーズ指数の下落を見ても分かる通り、新興市場銘柄のパフォーマンスが悪いためです。

本来なら、TOPIXとマザーズ指数を足して2で割ったものと実際の成績とを比べる、などとした方がより正確かもしれませんが、いつも新興市場銘柄ばかり投資しているわけでもないので、TOPIXとの比較で十分かな、と思っています。

なお、私自身、詳細なパフォーマンスを開示することはしない方針ですので、その点はご了承ください。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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