<ご質問>
いつも参考にさせていただいております。ありがとうございます。まだまだ勉強不足のため、見当違いな点もあるかもしれませんが、お許しください。
さて、6月9日のブログ内で、弱った銘柄は、売って他の銘柄を買い直すとのことでしたが、この場合は、25日移動平均線を下回ったということではないのでしょうか。もしそうであれば、弱った基準は、どう判断したらよいのでしょうか。
また、25日移動平均線割れまで、売却を待つと、かなり、利益が減ってしまいます。まだまだ勉強不足のため、買い時が悪いのかもしれません。また25日移動平均線割れの損切りが増え、なかなか含み益が、増えないのは、銘柄選び、買い時が悪いのでしょうか。
もう一点だけご質問したいのですが、信用取引は、現物取引だけで、精一杯ですので、なかなかできません。この点はどう考えたらよいのかご教示いただけると幸いです。
いろいろお尋ねしてしまいましたが、ご回答いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。
<回答>
ご質問ありがとうございます。
6月9日のブログ内の、弱った銘柄を売って他の銘柄を買い直すというのは、25日移動平均線を割り込んだものを売る、という意味です。
売却により、キャッシュができますから、それを強い銘柄、つまり上昇トレンドの銘柄に入れ替えるということです。
25日移動平均線割れの損切りが続出してしまうのは、銘柄選びもそうですが、買い時があまりよくないのが理由であることが多いです。5月下旬に騰落レシオが異常なほどの高水準まで達し、そこからの調整局面に今の日本株はあります。そうなると、それまで強かった銘柄が1つ、また1つと25日移動平均線を割り込み脱落していきます。
ですから、5月下旬から6月上旬に新規買いした場合、結構損切りになってしまうことは多いと思います。私はある程度は致し方ないと完全に割り切っています。利益を得るためのコストという認識です。
25日移動平均線まで待って売却を待つと利益が大きく減ってしまうのも、私の用いている株価トレンド分析を使っている限り、仕方がないことだと思っています。
私の手法は、上昇トレンドが長い期間続いたときに、確実に大きな利益を得ることを最大の特徴としています。そのため、上昇トレンドが短期間しか続かないときは、あまり利益を出すことはできません。
25日移動平均線割れを待たずに売却した方が、ご自身にとってストレスなく続けられるのでしたら、それを実行されるという選択肢もあります。ただ、その場合、売却後株価が大きく上昇したときにその上昇分の利益を取りこぼすことはご理解ください。
信用取引は、無理にする必要はありません。例えば私が多用している、保有株が25日移動平均線を割り込んだときののヘッジに空売りを使うのも、空売りではなく保有株自体を売却してしまえば同じことですから大丈夫です。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。