全体的には調整局面の日本株-2017年6月16日の日本株と今週の投資戦略

<6月16日の日本株>
週末6月16日の日本株は、為替レートの円高が止まりつつあることも好感され、上昇して引けました。日経平均株価の終値は前日比111円44銭高の19943円26銭でした。TOPIX、マザーズ指数も上昇しました。

値上がり銘柄は2086、値下がり銘柄は1408とやや値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は137と相変わらず100超え、年初来安値更新銘柄は23でした。

6月16日のADA指数は52.3%となり、前日の50.7%からやや上昇しました。25日移動平均線割れとなった保有株を売却した一方、上昇トレンドにある銘柄を新規買いしたため、差し引きで若干のポジション増加となりました。

<二極化相場に大きな変化なし>
年初来高値更新銘柄が100を超えていることからも分かるように、強い銘柄が強い、弱い銘柄は上昇しない、という状況に大きな変化ありません。

WDBホールディングス(2475)、スター・マイカ(3230)、青山財産ネットワークス(8929)など、年初来高値を更新して上値追いを続けているほか、25日移動平均線を割れそうだったソフトバンクグループ(9984)は切り返し、ハードオフコーポレーション(2674)など底打ちから順調に反発している銘柄もあります。
その一方、ルネサンス(2378)など新たに25日移動平均線を割り込む銘柄や、ワールドホールディングス(2429)など、25日移動平均線を割り込んだ後軟調に推移している銘柄も増加しています。

最近同じことばかり申し上げているようですが、二極化相場であることに変化がないので、ご容赦ください。何か変化の兆候が出たら本ブログでお知らせしていきますが、今週も、ひとまずは上昇トレンドが続く強い銘柄は保有を続け、25日移動平均線を割り込んだら売却する、という形を取り続けるのがよさそうです。勝負のタイミングではありません。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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