ご質問の回答(25)

今日は、非常に重要な内容のご質問を頂戴しました。私の投資手法についての根本的な考え方を述べています。

<ご質問>
足立様 いつもブログ、facebook等での情報発信楽しみに読ませて頂いております。足立様の理論は大変分かりやすく、かつ難しいことが分からなくとも実践でき、かつ大負けしないという点で非常に優れていると感じます。一方で、25日移動平均線を切ったのちに利食いすると、一時は利益が出ていたのに、最後は利益がほとんど残らいない(場合によっては損になる)ケースも結構あります。このような場合、MACDのデッドクロスで利食いをした方が良いのではないかという思いも芽生えます。足立様は移動平均線の他にMACDなどのテクニカルツールを使用されることはございますでしょうか。ご意見いただけますと幸甚です。これからも記事の更新を楽しみにしております。

<回答>
ご質問ありがとうございます。
確かに、私の提唱する株価トレンド分析は、上昇トレンドの期間が短いと、利益を得にくくなります。これは大きな弱点です。
一方、私は株価と移動平均線の関係でタイミングを計るのみであり、それ以外のテクニカル指標は基本的には使いません。
その理由は、Aというテクニカル指標では買い、Bというテクニカル指標では売り、という判定が出た場合、「主観」に基づいて、買いか売りかどちらかの判断をしなければならないからです。

本ブログでも繰り返し申し上げていることですが、私は売買のタイミングを計る際は、できる限り主観を排除し、客観的なルールにて実行するべきと思っております。
自分の主観ほど当てにならないものはないと強く感じているからです。

もちろん、私の投資手法が唯一の正解ではありません。成功する投資手法はいくつもあるはずです。
MACDなど他のテクニカル指標を組み合わせることで、より大きな成果が期待できるのであれば、ぜひ実行していただき、ご自身独自のオリジナルな投資手法を作りあげてください。心より応援しております。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事