ご質問の回答(29)-週足移動平均線と株価のかい離について

<ご質問>
はじめまして。いつもブログ楽しみに拝見させて頂いております。
銘柄購入時の質問なのですが、上昇トレンド中のある銘柄を購入しようと思った時です。株価が25日移動平均線から約5%上にあり買いのタイミングとしては問題ないと思ったのですが、週足を見ると13週線から約20%、26週線からは約35%上に株価があり、大きく乖離していると思い買いを躊躇してしまったのです。
25日線での売買を基本としていますが、この場合週線の乖離率は考慮した方がいいのでしょうか?
よろしくお願い致します!

<回答>
ご質問いただきありがとうございました。
結論から申し上げますと、私は週足の移動平均線のかい離率は考慮せず売買しています。

確かに、週足の移動平均線と株価とのかい離率が大きくなれば、買われすぎだったり天井を付ける可能性が高くはなりますが、ではいつ天井を付けるかと言えば、実際に天井を付けてみないと分からない、というのが実情です。

特に、明確な上昇トレンドになっていて、株価が5倍、10倍と上昇する過程では、13週移動平均線からのかい離20%や、26週移動平均線からのかい離35%というのはそれほど珍しくありません。

もちろん、移動平均線からのかい離が大きくなればなるほど、高値掴みのリスクも増すわけですから、週足移動平均線とのかい離率が大きくなっている場合は新規買いしない、というルールをご自身で設定する分には構いません。
ただ、私は日足移動平均線と株価のかい離率が10%を超えた場合は新規買いしない、というルールしか設けていません。

 

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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