<今日の日本株>
12月27日の日本株は、前日のNY市場が振替休日で休場だったこともあり、盛り上がりに欠ける展開ながらも底堅い動きでした。日経平均株価の終値は前日比6円42銭高の19403円06銭でした。TOPIXは小幅下落、マザーズ指数は上昇して終わりました。
今日の値上がり銘柄数1661に対し値下がり銘柄数1832とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄数はさらに減少して67、年初来安値更新銘柄は1でした。騰落レシオも129.2%まで下落していて、健全な調整局面のように思えます。
今日のADA指数は77.4%となり、前日の73.6%からやや上昇しました。引き続き税対策の益出しをしている影響で表面上の指数は上昇していますが、ポジションをさらに膨らませている、ということはありません。
<実質新年度入りの明日以降の相場に注目>
今日(12月27日)は、受け渡し日ベースでの年内最終売買日でした。明日以降は受け渡しが年明けになるため、実質的には明日から新年度入りとなります。
ここ数日は、外国人投資家がクリスマス休暇により参加していないことから、方向感のない展開が続きましたが、明日以降は休暇から戻ってくると思われるため、彼らが休暇明けにどのような動きを見せてくるのか注目です。
そろそろ3週間~1ヶ月程度の調整局面に入ってもおかしくありませんが、そうなるかは外国人投資家の動向次第です。決め打ちせずに、株価のトレンドに従って動いたほうが得策です。
個別銘柄でみれば建設株、メガバンクなど、25日移動平均線近辺まで調整が進んでいるものが日に日に目立ってくるようになっています。これらの銘柄が25日移動平均線を明確に割るようなら、一旦売却して様子見するのが賢明です。
一方、今日であればWDBホールディングス(2475)のように、直近高値を一気に超えてくるような動きもありました。特に上昇トレンドならば絶対保有しておきたい、という銘柄であれば、25日移動平均線割れで売却した後も、直近高値超えで逆指値の買い注文をあらかじめ入れておくなどの工夫も考慮してください。
10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。