一転して日経平均株価過去最大の上昇幅にー2024年8月6日の日本株

8月6日の日本株

8月6日の日本株は、日経平均株価が過去最大の下落幅、そして過去2番目の下落率となった昨日とは一変し、寄り付きから大幅高でスタートした後も終日強い展開となり、日経平均株価は前日比3217円04銭高34675円46銭と、過去最大の上昇幅となりました。
TOPIX、東証グロース市場250指数も極めて大きな反発となりました。

値上がり銘柄3922に対し値下がり銘柄374と全面高の展開、年初来高値更新銘柄は3、年初来安値更新銘柄は29でした。

ADA指数はマイナス13.3%となり、前日と全く同じでした。久しぶりに、全く売買をしない1日となりました。

手を出すなら株価が落ち着いてからが吉

8月2日以降の株価の乱高下を振り返ると、8月2日の大幅安で「安く買えるチャンス!」と買い向かった個人投資家は大きな損失もしくは損切り撤退、8月5日の寄り付きで「絶好の買い時」と買い向かった個人投資家もその後の下落で大きな損失もしくは損切り撤退となったものと思われます。

そして本日8月6日の反発で買った個人投資家は、買値から値下がりするものも多く、現時点では事実上マイナスという人が多いでしょう。

つまり、8月6日の反発で買った場合、翌日以降も株価が上昇しないとあっというまに含み損となってしまうのです。6日はこれだけ大きく上昇したわけですから、翌日以降も順調に続伸するかどうかは極めて不透明で、もし翌日以降大きく下がったとしたら、大きな損失となってしまいます。

これらのことから、今回の買いタイミングとしては8月5日の後場の株価がさらに一段売られたときとなりますが、恐怖感を覚えるほどの下落途中に買うというのは極めて難しいですし、8月2日や5日の寄り付きに買って失敗した人は、おそらく再度買い向かうことにはかなりの抵抗があり、事実上できなかったのではないでしょうか。

8月2日にも8月5日の寄り付きにも買わず、8月5日の後場にのみピンポイントで全力で買うことのできた個人投資家などほとんどいないでしょうし、もしそれができたとしても、いつかはさらなる下落に巻き込まれるでしょうから、結局は今回の株価の乱高下は何もせず静観しているのが最もよかった、ということになります。

8月5日の後場のみピンポイントで買うのはほぼ不可能、8月2日や5日の寄り付きで買った人は大きな損失、そして6日に買った人はかなり高く買っているので、ここから再び下がってしまうと損失になってしまう・・・。これなら、静観していればもちろん利益も得られませんが、損失を被ることもないので、取り得る戦略としては株価が乱高下している間は手を出さず静観している、というのが長い目でみれば正解だと思います。

株価が乱高下しているときに買うと、翌日の大幅安で投げ売りさせられ、その翌日の株価急騰で高値掴み、そして翌日に再び大幅安で損切りをさせられる・・・といったように、動けば動くほど損失が積みあがってしまいかねません。
ここからさらなる下落の可能性もあるわけですから、株価が落ち着きを見せるまでは、あまり無理をして動かないのがよいでしょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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