朝方の下落から切り返して上昇ー2024年8月7日の日本株

8月7日の日本株

8月7日の日本株は、寄り付き直後は大きく下げて始まったものの、そこから切り返して一時日経平均株価は1000円超の値上がりとなりました。ただ、引けにかけて再び売られ、終値は前日比414円16銭高の35089円62銭でした。
TOPIX、東証グロース市場250指数も大きく上昇し、上昇率は日経平均株価を上回っています。

値上がり銘柄3211に対し値下がり銘柄1023と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は9、年初来安値更新銘柄は19でした。

ADA指数はマイナス10.7%となり、前日のマイナス13.3%から少しマイナスが減りました。一部新規買いや、ヘッジ空売りの買戻しをしたことなどによります。

ボラティリティが落ち着くまで無理はしない

個別銘柄をみると、サンリオ(8136)など高値更新となるものもわずかながらありますが、現時点でもおよそ95%ほどの個別銘柄が25日移動平均線を割り込んでいます。

ただ、8月7日の寄り付き近辺は安く始まったものが多く、そこから切り返して大幅高となった銘柄が多いため、7日の寄り付きで株を買った方は、1日だけでかなりの利益になったものと思われます。

ただ、日経平均株価の1日の変動幅も2000円ほどと非常に大きく、8日朝方の日経平均先物は7日の日経平均株価の終値からかなり下がっているなど、まだまだボラティリティ(株価の変動率)が高い状況は続いています。

ボラティリティが高いと、簡単に損切りラインに引っかかる一方で、損切りとなった後に株価が急騰したりと、かなりチグハグな動きになりやすいので、買うにしてもあまり無理をせず、本格的に買うなら株価の変動が落ち着いてからにしたいと思っています。

反発スピードも結構速く、このタイミングで新規買いするのも中途半端な感じがしますので、個人的には現時点では積極的な買いは慎みたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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