日経平均株価大幅安も個別株は値上がり多数ー2024年5月30日の日本株

5月30日の日本株

5月30日の日本株は、寄り付き後日経平均株価の下げ幅が一時900円超に達しました。その後はやや持ち直すも、終値は前日比502円74銭安の38054円13銭でした。
TOPIXも下落、東証グロース市場250指数は小幅安にとどまっています。

値上がり銘柄1893に対し値下がり銘柄2114とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は38、年初来安値更新銘柄は256でした。

ADA指数は35.1%となり、前日の51.5%から大きく低下しました。保有株の移動平均線割れにより売却したものが多数ありました。

個別株上昇は自律反発狙いの買いか?

個別株をみると、寄り付きは大きく値を下げたものの、そこから切り返してプラス圏に回復しているものが数多くありました。
ただ、株価のトレンドを変えるような動きではなく、あくまでも株価が下落している途中で、下げのスピードが速いのでいったん反発した、という感じのものが多いです。
実際に私が日々集計している、25日移動平均線超え銘柄は昨日よりも100銘柄近く減っています。ただ、今日のような下落の割にはそれほど減っていないともいえ、全般的には日経平均株価の下落ほどひどくはなかった、というのが今日の個別株の動きだったのだと思います。

上で申し上げた通り、値上がり銘柄が多いとはいえ、株価の下落途中の一時的な反発の域を今のところ脱しておらず、この動きをみて株価が反転上昇すると決めつけるのは早計です。
ただし、年初来安値更新銘柄が256を数え、短期的には売られすぎからの反発、という動きは十分考えられます。

個人的には、売られすぎからの反発というのは長続きしないことが多いため、あまり無理にポジションを膨らませすぎないようにしたいと思います。個人的感覚からみれば、まだ下げ相場が継続していると思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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