日経平均株価上昇ー2024年3月27日の日本株

3月27日の日本株

3月決算企業の権利付き最終日である3月27日の日本株は、寄り付き後から上げ幅を広げる展開となり、引け間際に少しだれたものの、日経平均株価の終値は前日364円70銭高の40762円73銭でした。
TOPIXも上昇しましたが東証グロース市場250指数は下落しました。

値上がり銘柄2600に対し値下がり銘柄1440と値上がり優勢、昨年来高値更新銘柄は206、昨年来安値更新銘柄はゼロでした。

ADA指数は69.1%となり、前日の70.1%から少し低下しました。株価が下落した保有株を売却したことによるものです。ポジションは引き続き維持しています。

いつ下落に転じても良いように準備しておく

個別銘柄をみると、デクセリアルズ(4980)、りそなホールディングス(8308)、野村不動産ホールディングス(3231)、地主(3252)、竹内製作所(6432)、富士電機(6504)、トーセイ(8923)など高値更新となる銘柄が多くありました。

27日は3月決算銘柄の権利付き最終日で、28日は日経平均株価の配当落ちによる下落が250円ほどと見込まれています。したがって、日経平均株価の下落が250円以内であれば実質的に値上がりしたと考えてよいです。
この配当落ちによる下落を早期に埋めることができれば、かなり強い相場であるといえます。

一方、昨日発表の信用評価損益率がマイナス2.55%まで改善していて、これはかなりの高水準です。ここまで改善してくるとマーケットの過熱感がかなり高まっていることを表しますので、いつ下落に転じてもおかしくありません。
したがって、株価が上昇している間は特段問題ありませんが、下落に転じた時、いくらまで下げたら持ち株を売るのかをあらかじめ決めて、下落に備えた準備をしておくのが望ましいです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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