日経平均株価大幅下落ー2022年5月9日の日本株

5月9日の日本株

週明け5月9日の日本株は、寄り付きから下げて始まり、その後下げ幅を大きく広げる展開となりました。日経平均株価の終値は先週末比684円22銭安の26319円34銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大きく下落しました。

値上がり銘柄741に対し値下がり銘柄3172と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は55、年初来安値更新銘柄は74でした。

ADA指数はマイナス0.1%となり、先週末の13.9%から低下しました。保有株の多くが下落して移動平均線を下回ったため売却したことによります。空売りはそのまま残っているものが大部分なので、買いと空売りで差引きほぼプラスマイナスゼロのポジションとなっています。

予想が外れて大損したら一巻の終わり

個別銘柄をみると、先週末に強かった銀行株が一斉に売られ、商社株も移動平均線割れが相次ぐなど、多くの銘柄が下降トレンドになっています。せっかく上昇トレンドに転じたと思っても再びすぐ売り込まれてしまい、買いで利益を得るのはかなり困難な状況です。

また、成長株は下げが止まらず、マザーズ指数は2月の安値近辺まで再び下げており、ここを明確に割り込むとコロナ・ショックで急落したときと同じ水準まで下がってしまいます。つまり、コロナ・ショック後の大きな上げをすべて帳消しにしてしまうことになります。

さて、Youtubeやツイッターなどで情報を入手している方も少なくないと思いますが、それらを見ていると「今が買い時」とか「来週には下げ止まる」などといった、根拠に乏しい無責任な発信をしているものが目立ちます。

確かにテクニカル上、9割方下げ止まるポイントはありますし、過去のデータから見て下げ止まる可能性が高い価格帯というのもあります。

しかしそれは100%当たるわけではなく、今までも、ここで下げ止まるはず、とみんなが思っていた価格帯をさらに下抜けて「〇〇ショック」に発展するケースは何度もありました。

下げ止まる可能性が高いポイントで買い向かうこと自体は否定しませんが、もしそこで下げ止まらずに大きく下抜けた場合、損失が膨らまないようにするためにどうするかを事前に考えておくべきです。

今後の株価予想を発信している人は、それが外れても責任は取りません。適当に言い訳をしたり、ひどい人になると予想が外れた場合、それを一切フォローしないこともあります。

他人の予想を信じて痛手を被るのは私たち自身です。だからこそ、大きく負けないための方策は自分自身で決め、実行しなければ最後はマーケットの厳しい洗礼を受けて退場させられることになります。

現時点で、多額の含み損を抱えていたり、「早く下げ止まってほしい!!」と祈るような気持ちでいる人は、今回は切り抜けられたとしてもいつかは株式投資で大きな損失を被ってしまいます。今はポジションを小さくし、涼しい顔で下落を眺め、下げ止まって上昇に転じた初期段階で買えるよう銘柄選定をしておく、そんな時期です。

今のような下げ相場は、多少の損は問題ありません。でも大きな損失だけは絶対に避けるようにしてください。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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