強い株も結構目立つが基本路線に変更なしー2022年5月6日の日本株と今週の投資戦略

5月6日の日本株

5月6日の日本株は、朝方一時大きく下落したものの、その後は急速に切り返し、後場はプラス圏で推移しました。日経平均株価の終値は前営業日比185円03銭高の27003円56銭でした。
TOPIXも上昇しましたがマザーズ指数は2%超の下落となりました。

値上がり銘柄2403に対し値下がり銘柄1483と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は104、年初来安値更新銘柄は39でした。

ADA指数は13.9%となり、前営業日の2.0%から上昇しました。銀行株など移動平均線超えとなった銘柄を買ったことなどによります。下降トレンド銘柄の空売りもまだ結構残っています。

ここまでの流れに今のところ変化なし

個別銘柄をみると、NSD(9759)など高値更新となるものも結構あります。一方、成長株や旧マザーズ銘柄中心に下降トレンドが続く弱いものも多く、引き続き割安株やインフレ関連銘柄、景気敏感株が強く、成長株が弱い展開が続いています。

日本の連休中にアメリカでFOMCがあり、0.5%の利上げとなりましたが、FOMCの当日にNYダウが1000ドル上昇したと思ったら翌日には1000ドル下落、ナスダックに至ってはFOMC当日の上昇を超える下落となっており、逆に日本株が休場だったため余計な乱高下に振り回されずに済みました。

アメリカでもNYダウやS&P500に比べてナスダックが最も弱いですが、日本株も日経平均株価やTOPIXの下落率と比べマザーズ指数の下落率が際立っています。

ということは、今までどんなに強かったとしても、成長株であるというだけで株価が大きく下押ししてしまっているのが現状であり、こうした銘柄を、下落を我慢して保有し続けている投資家は含み損をかかえて非常に厳しい状況に陥っていることが推測できます。

足元ではアメリカ株に比べると日本株の意外な底堅さが目立っていますが、もしアメリカ株がさらにここから大きく下落するということになれば、日本株も影響は免れません。どうなったら持ち株を売却・損切りするかのルールをしっかり決め、それを守り、大きな損失を被らないようにしましょう。

株式投資は、小さい損失であればいくらでも後でリカバリーできますが、たった1度であっても大きな損失を被ってしまうと、その後再起不能になってしまうことが多々あります。大きな損失を防ぐためにはどうすればよいかを考えて行動するのがとても重要で、そのためには株価が下がっている株を持ち続けることは避け、適切なタイミングで売却、損切りすることです。
これができるかできないかが、これからの株式投資の成績を大きく左右することになるでしょう。

銀行株の一斉の上昇など、日本株は意外と強い動きになっているので、そうした動きにはしっかりとついていきつつも、下がったらしっかり売却・損切りすることを忘れないようにしましょう。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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