一時大幅安も下げ渋りー2022年5月10日の日本株

5月10日の日本株

5月10日の日本株は、朝方大きく売られたもののその後は徐々に持ちなおし、日経平均株価の終値は前日比152円24銭安の26167円10銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は小幅に上昇しました。

値上がり銘柄1480に対し値下がり銘柄2372と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は29、年初来安値更新銘柄は158でした。

ADA指数はマイナス16.9%となり、前日のマイナス0.1%からマイナス幅が拡大しました。保有株の大部分が移動平均線割れとなり売却したことにより、空売りの方が買い持ちより大きくなっているためです。

底値で買おうと思わなければ楽に構えられる

個別銘柄をみると、資源・エネルギー関連株や非鉄金属株、商社株、銀行株も大きく売られ、上昇トレンドの銘柄はかなり少なくなっています。日経平均株価は2月の安値からまだかなり上にありますが、個別銘柄は大きく売り込まれているものが多いです。

さて、アメリカ株の下げの方が日本株より大きいものの、円安がかなり進行していることから、円ベースではあまり下げている実感が沸きませんが、巷では「総悲観は買い」とか「来週には下げ止まって大きく反発」といった声がかなり聞かれます。

確かにそろそろ下げ止まっても全くおかしくありませんが、私の感触だと7~8割方一旦下げ止まるかな、という感じです。確かに「総悲観は買い」なのですが、時折訪れる「◯◯ショック」は、総悲観は買い!と思って買った投資家までもが、さらなる下落により投げ売りを余儀なくされ、ようやく株価は底打ちします。

確かに総悲観のときに買えば、底値付近で買うことができますが、総悲観からさらにもう一段、二段と下げることもあることはよく理解しておく必要があります。

株価が下がっている時に底値付近で買おうとするから難しいのであって、底値買いははなからあきらめ、株価が反発して上昇トレンドに転じてから買った方がはるかに買いやすいですし、結局はその方が成功する可能性が高かったりします。

底値買いは上手く行けば大きな利益を生みますが、失敗したときは大きな損失になります。上昇トレンドに転じてから買えば、底値買いよりは利益は小さくなりますが、損切りのルールをしっかり守っていれば、失敗する可能性は減少します。

思えば、2020年3月のコロナ・ショックのときも、「総悲観の今が絶好の買いチャンス!!」と株価下落の中買い向かった投資家が次々撃沈し、退場を余儀なくされた個人投資家も少なくありませんでした。私は株価下落の途中は一切手を出さず、上昇トレンドに転じてから買ったおかげで大きな利益を得ることができました。

くれぐれも、株価下落の途中で無謀な賭けにでた結果、財産を大きく失うことのないように気を付けてください。株価が下がっている間は買わない、上昇に転じてから買う、とした方が圧倒的に買いタイミングが分かりやすいし結局は上手く行くことが多いです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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