日経平均株価大幅続落ー2022年4月25日の日本株

4月25日の日本株

4月25日の日本株は、寄り付きから大きく下落し、終日弱い動きでした。日経平均株価の終値は先週末比514円48銭安の26590円78銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄779に対して値下がり銘柄3166と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は13、年初来安値更新銘柄は112でした。

ADA指数はマイナス2.5%となり、先週末のプラス12.0%から大きく低下しマイナス圏に突入しました。新規空売りはほとんどありませんが、保有株の売却が多かったため、差し引きで空売りの方が多くなりマイナスとなりました。

リスクを取るか、守りに徹するか

個別銘柄をみると、年初来安値更新銘柄が100を超えていることから分かるように、下降トレンドとなっているものが多いです。そして本日も新たに移動平均線割れで下降トレンドになったものが数多くあります。

特に成長株は弱く、アメリカでもGAFAが軒並み大きく下げていたり、ネットフリックスがコロナ前の株価までもどり、コロナ後の上昇を帳消しにする下落となっており、日本株も同様の動きが今後も続く可能性が高いと思われます。

ネットフリックスの週足の株価チャートをぜひ見てもらいたいのですが、上昇中の角度より、下落中の角度の方が急であることが分かると思います。株の怖いのはまさにここで、下落スピードの方が上昇スピードより圧倒的に早いのです。

そのため、特に売却のルールも決めず、株価が下がり始めの時点で「どうせ今までと同じちょっとした調整で、そのうちまた上がるでしょ!」と呑気に構えていると、いつかは天井を付けた後の急落に巻き込まれてしまい、含み損を抱えた塩漬け株になって身動きが取れなくなるおそれが高いです。

Youtubeなどを見ると、「5年、10年持ち続ける覚悟なら大丈夫」とか「アメリカ株は長期的にみて右肩上がりだから下がったら買い」といったアドバイスをしているものも目立ちますが、私に言わせれば、「よくそんな根拠のないアドバイスを信じて、命の次に大事なお金を投じることができるなあ」と不思議でたまりません。

実際、現時点で業績絶好調の成長株が5年、10年経ったら株価が10分の1になるのは日常茶飯事、100分の1まで下落することもあります。また、アメリカ株は今まで長期的に右肩上がりだったから今後も同様に右肩上がりとなる保証はありません。世界恐慌の時はNYダウは高値から89%下落したこともあります。

百歩譲って、こうしたアドバイスをもとに投資するとしても、想定と外れた株価の動きとなった場合はできるだけ早めに逃げないと、本当に大変なことになってからでは取り返しがつきません。

あと考えられるのが、長期投資のつもりで持ち続け、20%くらいの下落なら耐えられるものの、50%を超える下落となったときに耐えられずパニックになって売ってしまうというものです。これはかなり最悪の結果を招きます。売るんだったら下げ始めのもっとダメージが小さいうちに売るべきで、株価急落でパニック売りするのは完全なる悪手ですし、ルールを設けずなんとなく株式投資をするとこのような結末になりがちです。

やはり、株価が上昇トレンドの間は保有をし、下降トレンドになったら売却して再度上昇トレンドになるまでは様子見する、というのが、何年、何十年も持ちっぱなしにするよりはるかに安全だと思いますし、利益も高めることができると思いますがどうでしょうか。

日本株が上がるような要素があまり想定されないので、買うにしても上昇トレンドの強いものを、あまりポジションを膨らませないように少量の範囲で買う程度にとどめようと今のところは思ってます。攻めより守り重視で、利益を得るのではなく大きな損失を避けることを最優先で引き続き行動していきます。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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