日経平均株価昨年来安値更新ー2022年1月25日の日本株

1月25日の日本株

1月25日の日本株は、寄り付き直後から大きく値を下げ、日経平均株価は一時27000円を割り込んで、昨年8月につけた安値も割れ昨年来安値を更新しました。終値は前日比457円03銭安の27131円34銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安となりました。

値上がり銘柄625に対して値下がり銘柄3359とほぼ全面安の展開、昨年来高値更新銘柄はゼロ、昨年来安値更新銘柄は200でした。

ADA指数は3.8%となり、前日の14.8%から低下しました。保有株に移動平均線割れのものが続出し、それらを売却したことなどによります。

底打ち狙いの買いは難しい

個別銘柄をみると、マザーズ指数が下げ止まらないことからも分かるとおり、成長株が引き続き悲惨な下げとなっています。成長株は、昨日月曜日に多くの銘柄が陽線を引いて反発しました。これをみて「いよいよ底打ちか!」と買い向かった投資家もいると思いますが、月曜日の反発をはるかに上回る下落で結局底割れしてしまった銘柄がかなり目立ちました。

確かに、各種テクニカル指標からも、月曜日の動きをみると反発した可能性が高い、と判断できるのも事実です。でもそれが100%ではありません。

実は私自身も、昨日の動きをみてそこそこの数量新規買いをしたのですが、ほぼ全て損切り撤退となりました。その点も踏まえ、「安易に底打ち狙いの買いを入れるのはリスクが高い」と感じました。確かに絶好のタイミングで買うことができれば圧倒的に優位ですが、月曜日に絶好のタイミングで買えたつもりが、一晩にして急落により打ち砕かれる、といったことが現に起きているのです。

思えばリーマン・ショックのときは、1日に10%日経平均株価が急落したと思ったら翌日は朝から大幅高で10%の急騰、でもその次の日は朝から大きく売られて10%安・・・、といったように、タイミングを計って底値で買うということ自体が無理という状況でした。

足元はここまでひどくはないものの、ボラティリティ(株価の変動率)が急上昇していて、これはタイミングを計ったピンポイントの売買が極めて困難であることを示しています。

そんなときは下手に底値近辺での買いを狙うのではなく、25日移動平均線超えを待ってから買った方が、25日移動平均線より下の水準での数日間の一時的な反発などに惑わされることなく行動できます。

今は、良いタイミングで買って利益を目指すような時期ではないと思います。それよりも、余計な売買をして損失を広げないように注意し、「移動平均線超えてから買えばよい」とどっしり構えているくらいが丁度良いのではないか、と感じます。

銀行株、商社株、建設株など、いまだに上昇トレンドが続いている業種、銘柄もありますので、それらは保有を続けています。そうしながらも警戒モードは高めつつ、変化の兆候がないかどうかは日々ウォッチしていきます。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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