切り返して反発する銘柄目立つがー2022年1月26日の日本株

1月26日の日本株

1月26日の日本株は、朝方売られた後は戻したものの、引けにかけてやや売りなおされ、日経平均株価の終値は前日比120円01銭安の27011円33銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄2071に対し値下がり銘柄1754とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は1、昨年来安値更新銘柄は108でした。

ADA指数は3.6%となり、前日の3.8%とほぼ変わらずでした。株価のトレンドに変化のある銘柄が少ないので、あまり売買はありませんでした。引き続き上昇トレンド銘柄を買い、下降トレンド銘柄を売るロング・ショート戦略を継続しています。

トレンドが変化するまでは様子見が安全か

個別銘柄をみると、株価下落が続いていた銘柄の多くが反発しました。ただし、ほとんどの銘柄が、25日移動平均線より下の下降トレンドの中での小反発に過ぎず、トレンドが上昇トレンドに変化したものはほぼ皆無です。
一方、銀行株、商社株、資源関連、建設株など上昇トレンドの銘柄は、そのまま引き続き上昇トレンドを維持しています。

個人投資家の中には、この株価下落を「安く買える絶好のチャンス」ととらえている方も少なくないと思います。例えば26日の反発をみて、「そろそろ底打ちするだろう」と買い向かう方もいるでしょう。

でも、特に成長株などは3ヶ月くらい下げ続けているものもあります。この3ヶ月の間に、いったいどれだけの個人投資家が「そろそろ底打ちするだろう」と買い向かい、撃沈したでしょうか?

また、今回はたまたまうまく行ったとしても、同じようなやり方(株価下落局面で買い向かう)を続けていると、いつかとんでもない下落が起きた時、再起不能なほどの大損失を被るかもしれません。

もちろん、「そろそろ底打ちするだろう」とは私も思っていますし、テクニカル指標からみてもその可能性は高いですが、それでも100%ではありません。私は、たった1度の失敗が、時にはとてつもない損失を被ることにつながることをリーマン・ショックの時に経験しています。

無論、現段階で買い向かい、成功すれば極めて有利な価格で買い仕込めることになりますから、リスク承知で買い向かうのも悪くはありません。その場合でも、損切り価格を設定してそれを守ることはしておかないと、想定外の下落、◯◯ショックになったとき、一撃でコテンパンにやられてしまいます。

それならば、「安く買い仕込める」という魅力は封印してでも、安全策を取り、移動平均線を超えて上昇トレンドになるまではむやみやたらに買わない、という方が個人的には良いと思っています。

このあたりは個人投資家それぞれの考え方の違いもあるわけですが、私は、今はリスクを冒して利益を取りに行くよりも、目先の利益は捨てて守りに徹していようと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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