下げ止まりの感触あるも米株下落の影響を見極めるー2022年1月21日の日本株と今週の投資戦略

1月21日の日本株

週末1月21日の日本株は、大きく下落して始まり、後場はやや戻したもののマイナス引けとなりました。日経平均株価の終値は前日比250円67銭安の27522円26銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄1782に対し値下がり銘柄2077とやや値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は2、昨年来安値更新銘柄は191でした。

ADA指数は14.1%となり、前日の11.5%から上昇しました。下げ止まりから反発に転じつつある銘柄が若干見受けられたのでそれらを新規に買ったことなどによります。

週末のアメリカ株下落の影響は?

個別銘柄をみると、まだ大部分の銘柄は下降トレンドで、安値更新となる銘柄も引き続き多いものの、陽線で引けるものが多く、強いものは25日移動平均線を超えてくるものも出てくるなど底打ちの機運は感じる動きとなりました。

それを受けて私自身も若干ですが新規買いを行ったわけですが、週末のアメリカ株が大きく下落し、日経平均先物も金曜日の安値近辺まで売られていて、週明け月曜日の日本株の動きが気になるところです。

先日も書いた通り、日経平均株価は現在の水準である27000円近辺で過去何度も下げ止まっていて、今回も金曜日の動きなどをみると下げ止まる感触がありました。
しかし、アメリカ株がこのまま本格的な下落につながるようだと、当然日経平均株価も下抜けしてしまうでしょうから、大いに警戒が必要です。

今のところは、私としては上昇トレンド銘柄を保有しつつ下降トレンド銘柄を空売りするロング・ショートを維持しながら、ポジションはあまり大きく膨らませないようにして大きな損失を回避することを優先しています。ひとまず、月曜日の寄り付きで売られた後の株価の底堅さを見極めたうえで、買いのポジションを増やしていくかどうかを決めたいと思っています。
この水準で下げ止まれば安く買えるチャンス、下抜けしたら買った株は損切りになって損失が生じる・・・、ポジションを大きくしすぎないことによりこの二律背反とうまく付き合いながら、やはり大きな損失を回避することを最優先で、チャンスがあれば狙ってきたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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