短期的な調整局面入りかー2021年9月22日の日本株

9月22日の日本株

飛び石連休を控えた9月22日の日本株は、終日弱い展開で続落となり、日経平均株価の終値は前日比200円31銭安の29639円40銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。

値上がり銘柄840に対し値下がり銘柄3085と全面安に近い展開、年初来高値更新銘柄は31、年初来安値更新銘柄は26でした。

ADA指数は40.0%となり、前日の52.2%から大きく低下しました。保有株のうち25日移動平均線を割り込むものを売却したほか、少量ですが新規空売りを実行しました。まだ上昇トレンドの強い銘柄もたくさんありますが、弱い銘柄は売却してポジションがさらに軽くなりました。

当面押し目買いは慎重にいくべきか

個別銘柄をみると、オープンハウス(3288)など高値更新となる銘柄もありましたが、年初来高値更新銘柄がだいぶ減り、年初来安値更新銘柄と拮抗してきました。これから見る限り、少なくとも短期的には調整局面になりそうです。

株価が調整局面にあるときにすべきことは、下降トレンドに転じた保有株を適時に売却することですが、もう1つ、買いそびれた株の押し目買いをするチャンスでもあります。
ただ、日経平均株価や個別銘柄のチャートや、騰落レシオの状況などからみると、もうしばらくは株価が調整しそうな感じがします。

したがって、25日移動平均線からのかい離率が小さくなった、押し目買い候補銘柄を買った結果、25日移動平均線では下げ止まらずさらに下落してしまうケースが多くなるのではと思っています。

無論、ここから株価が再度上昇に転じれば、ポジションは積み増していきますが、現段階で押し目買いを積極的に行っていくのはちょっとリスクが高いように感じます。

押し目を買うとしても無理のない範囲とし、後は25日移動平均線割れとなった銘柄の再度の25日移動平均線超えを待って買うという形がよいのではないかと今のところ思っています。
引き続き、決め打ちせず株価の動きに合わせて自然体でいきたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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