二極化が進むかー2021年4月19日の日本株

4月19日の日本株

週明け4月19日の日本株は、朝方下げた後反発するも、引けにかけ再び売られる展開となりました。日経平均株価の終値は先週末比2円00銭高の29685円37銭でした。
TOPIXは下落、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1827に対し値下がり銘柄1984とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は74、年初来安値更新銘柄は25でした。

ADA指数は54.7%となり、先週末の52.7%から少し上昇しました。下降トレンド転換銘柄を売却する一方、上昇トレンドの中小型成長株を新規買い・買い増ししたことなどによります。

弱い銘柄が増えている

個別銘柄をみると、ベイカレント・コンサルティング(6532)、マネーフォワード(3994)、インソース(6200)、レーザーテック(6920)、スノーピーク(7816)、建設技術研究所(9621)などが高値更新となっています。

このように、上昇を続ける強い銘柄がある一方、25日移動平均線を割り込む銘柄、そして割り込んだ後ダラダラ下げ続ける銘柄も目立ちます。弱い銘柄を持ち続けると、蟻地獄のようにはまってしまいかねない、そんな感じの動きです。

昨晩のアメリカ株下落により、20日の日経平均株価は25日移動平均線を割れてスタートしそうですが、25日移動平均線割れ後すぐに反発できないと、調整が長引く可能性もありますので要注意です。

一方、マザーズ指数の形がよくなってきていて、中小型成長株も総じてまでとはいえないものの、強いものが目立っています。もともと昨年の春~秋にかけ、日経平均株価が軟調な中マザーズ指数や中小型成長株が上昇していたように、短期的には日経平均株価とマザーズ指数は逆相関に近い動きをしますから、マザーズ指数の動きには注目したいところです。

あと、決算発表や業績予想の修正により株価が大きく値下がりするケースも目立ってきていますので、決算の直前に買うことは十分に注意すべきです。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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