金利低下と成長株優位の流れが来るのかー2021年4月16日の日本株と今週の投資戦略

4月16日の日本株

週末4月16日の日本株は、前日終値を挟んだ小動きとなり、日経平均株価の終値は前日比40円68銭高の29683円37銭でした。
TOPIXは小幅に上昇、マザーズ指数は2%近い大幅高となりました。

値上がり銘柄1949に対し値下がり銘柄1803とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は59、年初来安値更新銘柄は25でした。

ADA指数は52.7%となり、前日の52.4%とほぼ変わらずでした。多少の銘柄入れ替えを行った程度です。

マザーズ指数は良い形になりつつあるが

個別銘柄を見ると、ベイカレント・コンサルティング(6532)、SREホールディングス(2980)、建設技術研究所(9621)などが高値更新となっています。
ただ、全体的に見ると値上がり・値下がりが拮抗していることからも分かるように、なかなかはっきりしない動きをする銘柄が多いです。上昇トレンドの強い銘柄もそれなりにありますが、全面高にはならず、上昇トレンドから転落してしまう銘柄も多いため、なかなか利益に結びつくことが難しい状況です。

そんな中、マザーズ指数が良い形になりつつあり、ここからのさらなる上昇も期待できるかも知れません。アメリカの長期金利が低下しつつあり、それと歩調を合わせるように中小型成長株が息を吹き返しつつあり、逆に景気敏感株が弱くなっています。

ただ、アメリカ長期金利のチャートをみると、確かに金利低下と中小型成長株の反発が連動しているものの、明確に金利低下のトレンドが出たともいえず、今のところは金利上昇途中の一服状態の可能性もあります。

つまり、今の状況は、このまま金利低下が進めば中小型成長株のさらなる上昇もあり得る一方で、金利が再び上昇すれば景気敏感株が再び上昇に転じる可能性が高いという、どう転んでもおかしくない状況なのです。

したがって私の戦略としては、すでに中小型成長株をある程度持っていますがこれをもう少し買い増して、中小型成長株のさらなる上昇に期待する一方、もし金利上昇等により中小型成長株が反落して景気敏感株が反発し再度上昇トレンドになれば、今度は資金をそちらにシフトする準備をしておきます。

その上で、どちらに進むか読めないので、どちらか一方に極端にポジションを偏らせたり、多額の資金を投入して勝負をすることは避けたいと思います。裏目に出た場合でも、損失の額が小さく済むような範囲内での無理のない勝負にとどめます。

引き続き、先行きの読めない展開ですが、足元のマザーズ指数、中小型成長株の動きが継続することを期待しつつ新しい週を迎えたいと思います。

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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