流れは継続するか、それとも変わるかー2021年4月2日の日本株と今週の投資戦略

4月2日の日本株

週末4月2日の日本株は、寄り付きから大幅高となり、その後も強含みの展開となりました。日経平均株価の終値は前日比465円13銭高の29854円00銭でした。
TOPIXやマザーズ指数も上昇しましたが、上昇率は日経平均株価に大きく劣りました。

値上がり銘柄2305に対し値下がり銘柄1535と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は76、年初来安値更新銘柄は5でした。

ADA指数は71.9%となり、前日の64.7%から上昇しました。25日移動平均線割れの景気敏感株を売却する一方、25日移動平均線超えの成長株・ハイテク株を買ったことなどによるものです。

ここからが正念場

個別銘柄を見ると、FOOD&LIFE COMPANIES(3563)、レーザーテック(6920)などが高値更新となっていて、成長株の一角に再び上値追いの動きがみえます。
先週は成長株・ハイテク株が優位で景気敏感株・割安株は劣後していましたが、日経平均株価とTOPIXの強弱を計る指標であるNT倍率をみると、
・2月25日 15.66倍
・3月22日 14.65倍
・4月2日 15.14倍
という推移になっています。数値が小さくなるとTOPIX優位になるため、3月22日にかけては景気敏感株・割安株が強く、そこから4月2日にかけては逆に成長株・ハイテク株が強くなり、現状では2月25日から3月22日までの下落の半分戻ったという状況です。

もし再び景気敏感株・割安株優位の流れが来るとすれば、NT倍率の上昇もそろそろ頭打ちになるでしょうし、成長株・ハイテク株優位の流れが本格化すれば、NT倍率は今後も上昇し続けるでしょう。

ではここからどうすればよいか?残念ながら私は明確な解答を持ち合わせていません。なぜなら、ここから景気敏感株・割安株に流れが戻るのか、成長株・ハイテク株優位の流れが続くのか、予想しても分からないからです。

一つだけ言えるのは、どちらかに資金を集中させると、読みが当たった場合大きな利益になる一方で外れた場合は利益を得られない、もしくは損失になるということです。

私は読みとか予想という不確実な事由により損益が大きくぶれることは避けたいので、どちらに転んでも良いように、景気敏感株・割安株と成長株・ハイテク株の両方を保有するつもりです。

足元では景気敏感株・割安株の多くが25日移動平均線を割り込んでいるので、成長株・ハイテク株中心のポートフォリオになっていますが、ここから景気敏感株・割安株が再度上昇して25日移動平均線を超えてきたら、それらも再度購入していこうと思います。

明確な二極化相場(買われる株とそうでない株がはっきりしている)だとやりやすいのですが、今のように景気敏感株・割安株にも、成長株・ハイテク株にも流れがシフトする可能性があるような相場だと、銘柄を絞り込めないのでなかなか難易度が高いです。

私は、上昇トレンドの銘柄のみを保有するという原則は変えませんが、景気敏感株・割安株も成長株・ハイテク株もみんな上昇トレンドになるようなときは、両者のバランスを考え、偏りが大きくなり過ぎないようにしようと思っています。

無料メール講座:「上位10%の負けない株式投資」

~上位10%の投資家だけが知っている教科書に載っていない負けない投資術~

株式投資でなかなか成果が出せずに悩んでいる方・必見!

株式投資で負けないために必要な知識・情報・テクニック・ノウハウをお伝えします。

イベント、セミナー、勉強会等の情報も優先的に発信します。

↓ぜひコチラから登録してください。↓

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

関連記事