3月24日の日本株
3月24日の日本株は、朝から安く始まり、終日売りに押される展開となりました。日経平均株価の終値は前日比590円40銭安の28405円52銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も大幅安となりました。
値上がり銘柄428に対し値下がり銘柄3557と全面安の展開、昨年来高値更新銘柄は12まで減少、昨年来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は41.8%となり、前日の71.5%から大きく低下しました。25日移動平均線割れの銘柄が続出したため、それらを売却したことなどによります。少量ですが、新規空売りも行いました。
まだ全部が崩れたわけではない
個別銘柄をみると、成長株もハイテク株も、景気敏感株も割安株もコロナ悪影響銘柄も、とにかくすべて売られるという状況でした。おそらく、大口の投資家が日本株を一斉に利食い売りしたのだと思いますが、終日かなり弱い動きとなりました。
このような時、私は同時に2つの考えをします。まず、移動平均線割れとなった銘柄については、問答無用でいったん売却する、という考え方。そしてもう1つは、移動平均線を割れていない銘柄については、逆に買いのタイミングとしてとらえる、という考え方です。
もし今回の下落にびっくりして全部売ってしまって、翌日以降急反発したら、おそらく買い戻すのは難しいでしょうし、上昇に完全に乗り遅れてしまいます。
一方、今回の下落で下降トレンドに転じたものも含めて全く売らない、と判断をした場合は、コロナ・ショックのように翌日以降も下落が止まらなければ、大きな損失を被ってしまいます。
私はこのどちらの状況にも陥りたくないので、上昇トレンドの銘柄は残し、下降トレンドの銘柄は売却する、場合によっては上昇トレンドをキープしていて移動平均線からの乖離が小さくなったものは買う、ということをしています。
ADA指数は大きく減少したとはいえ40%あります。しかも全て上昇トレンドの強い株です。もし25日以降反発した場合、強い株から明確に反発しますから、この40%の持ち株があることで反発の恩恵を受けることができます。さらに順調に上昇したら買い増しをすればよいだけです。
逆に、25日以降も株価が下がるのであれば、持ち株の中に下降トレンドに転じる銘柄が増えてくるので、それらを順次売却していけば、大きな損失は避けられます。
要は、株価がどうなるかを決め打ちせず、かつ株価が上に行っても下に行っても対応できる方法として、「上昇トレンドの銘柄のみを持つ」ことに意味が出てくるのです。
昨晩のアメリカ株は、ナスダックの方が弱い動きであったことをみると、日本株も成長株・ハイテク株よりは景気敏感株・割安株優位の状態が続くのではないかとみています。
下降トレンド転換銘柄はさっさと売るべきですが、上昇トレンド途中の短期間の下落は下手にドタバタせずに我慢して持ち続けた方が、良い結果が出やすいと思います。
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