今日の日本株
1月28日の日本株は、朝から大幅安で始まり、やや戻す場面もあったものの終日弱い動きとなりました。日経平均株価の終値は前日比437円79銭安の28197円42銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は3%超の大幅安となりました。
値上がり銘柄1438に対し値下がり銘柄2396と値下がり優勢、昨年来高値更新銘柄は39、昨年来安値更新銘柄は2でした。
ADA指数は33.5%となり、前日の53.9%から大きく低下しました。私の保有株に25日移動平均線を割り込むものが多々あり、それらを売却したことが主な要因です。
株価が急落しても全部は売るべきではない
個別銘柄をみると、先日まで株価が大きく反発していたマザーズの成長株や、日経平均株価への影響度が大きい銘柄群が売られる展開の一方、株価がまだ大きく上がっていない銘柄の反発が目立ちました。
日経平均株価が大きく下落したにもかかわらず、値上がり銘柄もかなり多いことから、慌てて資金を引き上げる必要があるような状況にはまだないと感じます。
ただ、全般を見渡しても、相変わらず株価のトレンドはまちまちで、かつ株価が上昇している銘柄がより大きく売られるなど、なかなか利益を得にくい環境です。
ところで、昨日は朝から大きく株価が下落して始まったわけですが、そうなると持っている株を全部売ってしまいたくなる衝動にかられる方も少なく内容です。
確かに気持ちは分かりますが、もし昨日の時点で全部売ってしまった後にその日のアメリカ株が急上昇、当然翌日の日本株も朝から大幅高でスタートして、売った株を買い戻すことができないというリスクも考えて行動するべきです。
私が25日移動平均線を割れたものしか売らないのはそのような理由があるからです。
つまり、持ち株を全部売ってしまうと売った後の急反発に乗れなくなるが、25日移動平均線を割り込んだものだけ売れば、その後急反発となっても、25日移動平均線を割り込んでいない持ち株があるので、それらに対しては株価上昇の恩恵が受けられるということです。
株の世界は先が読めません。急落と思ったら翌日以降急上昇、ということもありますし、その逆のこともあります。
株価がどう動いても良いように、「ゼロか100か」にならないような方策を実行していきましょう。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。