マザーズ銘柄が買われるー2020年12月11日の日本株と今週の投資戦略

<12月11日の日本株>
12月11日の日本株は、朝方やや売り込まれるものの、後場に入り少し持ち直しました。日経平均株価の終値は前日比103円72銭安の26652円52銭でした。
TOPIXは上昇、マザーズ指数は大きく反発しました。

値上がり銘柄2441に対し値下がり銘柄1331と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は50、年初来安値更新銘柄は6でした。

ADA指数は54.9%となり、前日の43.9%から大きく上昇しました。成長株の反発により25日移動平均線を超えた銘柄を買い直したことなどによります。

 

<中小型成長株の反発に期待>
個別銘柄をみると、マークラインズ(3901)が高値更新となるなど、成長株の多くが上昇しました。ここ最近軟調な動きで下降トレンドに転落していた中小型成長株の中にも、反発して25日移動平均線を超えてきたものも出てきました。

また、出遅れ銘柄、割安株については引き続き上昇トレンドが続いているものが目立ちますが、銘柄によりまちまちです。

日経平均株価は横ばいからやや伸び悩みといった動きですが、日経平均株価が軟調な日の方が、マザーズ指数が強いことが多いというのがここ最近の傾向です。
割安株・出遅れ銘柄の本格的反発を期待するのもよいのですが、やはり成長株が上昇した方が大きな利益が期待できます。成長株、とくに1ヶ月ほど弱い動きが続いている中小型成長株の本格的な反発、そして高値更新となることを期待します。

中小型成長株が軟調だった、ということは、そこから反発すれば下降トレンドから上昇トレンドに転じる直後という、最も買いに適したタイミングで買うことができることを意味します。実際、高値から半値以下に値下がりしたものもあり、ひところに比べてかなり安く買うことができます。
上昇トレンドに転じた後、株価が順調に伸びるかどうかは後になってみないと分かりませんが、セオリー通りであればひとまず買ってみるタイミングです。

成長株の反発で年末を締めくくるような動きになってもらえば理想的です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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