<10月9日の日本株>
週末10月9日の日本株は、朝高後は上値の重い展開でじり安症状となり、日経平均株価の終値は前日比27円38銭安の23619円69銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1494に対し値下がり銘柄2263と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は73、年初来安値更新銘柄は2でした。
ADA指数は69.9%となり、前日の72.5%から少し低下しました。持ち株の一部が移動平均線を割り込んだため、それらを売却したことなどによります。
<どこまで上がるかは誰にも分からない>
個別銘柄をみると、引き続き私の持ち株の中に高値更新となるものが相次いでいます。エムスリー(2413)、MonotaRO(3064)、テクマトリックス(3762)、メドピア(6095)、ウエストホールディングス(1407)、エス・エム・エス(2175)、ラクーンホールディングス(3031)、メディカル・データ・ビジョン(3902)、マネーフォワード(3994)、Chatwork(4448)、HENNGE(4475)、メドレー(4480)、弁護士ドットコム(6027)、ライフネット生命保険(7157)などなど・・・
一方で、値下がり銘柄の方が多いことからも分かるように、弱い銘柄も多く、出遅れ銘柄・業績悪化銘柄の中に特に弱いものが目立ちました。
マザーズなど新興市場銘柄ははっきり言ってバブルなのですが、バブルだからこそ大きな利益が期待できるわけです。「どこまで上がるか誰にも分からない」のがバブルの醍醐味であり、これを「そろそろ限界だろう」と途中で降りてしまった人は、せっかくの利益を逃してしまうことになります。
引き続き、「中小型成長株・IT関連株」と「出遅れ銘柄・業績悪化銘柄」とで値動きが異なっていますが、出遅れ銘柄・業績悪化銘柄の多くは少し上がってもすぐ頭打ちになって全然伸びません。これでは単にリバウンドを取りに行くくらいのことしかできず、かなり非効率です。
やはり、リバウンド狙いより、高値更新を続けているような強い銘柄のさらなる上昇を追いかけた方が、リターンも高くなります。実際、私は9日も実現益+含み益の合計が今年最大となっています。
もちろん、上記に挙げたような銘柄をこれから買ってよいかと聞かれると、すでに遅いと言わざるを得ませんが、例えば今後の調整局面など、25日移動平均線に近付いたところで買い、その後25日移動平均線を割り込んだら速やかに売却するようにすれば、実は多くの人が感じているほどのリスクはないと思っています。
要は、天井をつけた株をさっさと売らないで我慢して持ち続けるからバブルで大やられするのであって、しっかりと売却のルールを決めておき、タイミングを見計らって買えば、そしてできれば投資する銘柄を10銘柄以上に分散すれば、そんなに怖いものではありません。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。