<今日の日本株>
5月21日の日本株は、後場一時プラスとなる局面もあったものの終日軟調な展開でした。日経平均株価の終値は前日比29円28銭安の21272円45銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も下落しました。
値上がり銘柄1318に対し値下がり銘柄2358と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は66、年初来安値更新銘柄は162でした。
ADA指数は2.1%となり、前日の4.3%から少し低下しました。下降トレンドになった保有株を売却するなどしたためです。
<下落を続ける銘柄を我慢して持ち続けない>
個別銘柄をみると、はてな(3930)が高値更新となるなど、強い銘柄もありますが、全体で見れば下降トレンドが続く銘柄の方が多いです。私自身も、それなりの数量の空売りを実行しています。
ここから短期間は反発しそうな感じもしますが、やはりその場合でも上げの中心は日経平均株価の構成銘柄や、現時点で右肩上がりの上昇トレンドになると思われます。
今のような、強い銘柄も弱い銘柄も存在する相場環境では、強い銘柄についていく(もちろん高値掴みは避ける必要があります)のが鉄則です。
確かに下降トレンドが続き一見して割安に見える銘柄も多々ありますが、そうした銘柄が果たして本当に割安なのかを良く考えてみてください。
本当に割安なら、プロ投資家が放っておくはずがありません。全面安の相場環境ならともかく、今のように上昇トレンドの銘柄もそれなりに存在する状況では、株価が下がり続けているということはその銘柄をプロ投資家が見限って売却している可能性が高いです。
今年に入り、大きく投資成績がマイナスとなっている人は、今のやり方を続けると本格的な下落相場に突入すれば致命的なダメージを受けることになります。
買った後でズルズル値下がりするのを我慢して持ち続ければ、塩漬け株になるか、最後に安いところで投げ売りさせられるのがオチです。適切なタイミングであれば買うこと自体は問題ありませんが、買った株の売却・損切りのルールはしっかりと決めて、実行するようにしてください。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。