今日の日本株(2016年4月13日)

<今日の日本株>
4月13日の日本株は大幅高となり、日経平均株価は前日比452円43銭高の16381円22銭で引けました。TOPIXやマザーズ指数も大幅高、個別銘柄も全面高まではいかないもののそれに近いものになりました。
今日のADA指数は40.6%(前日は21.9%)と大幅に上昇しました。上昇トレンド転換銘柄への新規買い、空売り銘柄の買い戻しによるものです。
空売り銘柄は、外需系大型株をはじめとした、株価の動きの弱い銘柄に絞っていましたが、ここ数日強力な反発が起こっています。そのため、明らかに弱い銘柄以外は順次買戻しを行っています。

<大型株VS中小型株>
昨日、今日と中小型株に比べて大型株が強い動きとなりました。果たしてこの動きがここから先も続くのでしょうか。相場の先行きを予想することはできるだけ避けるようにしていますが、大型株主導の相場になることはなかなか難しいのではないかと思っています。
その理由は、大型株主導で株価が上昇を続けるためには、日本株に大量の投資資金が流入する必要があるからです。
しかし、今年に入って外国人は日本株を5兆円以上売り越しています。GPIFや年金資金がそれに買い向かっているものの、彼らは下値を買い支えることはしますが上値を追って買い上がることはしません。外国人が明確な買い越しの姿勢に転じない限りは大型株主導の上昇は厳しいのではないでしょうか。
一方、中小型株は、少量の投資資金でも株価が大きく上昇します。個人的には、大型株中心に運用している投資家が、大型株の上値の重さに嫌気がさして、好調な動きを続ける中小型株マーケットに流入してくることを期待しています。そうなれば、ただでさえ規模の小さい中小型株マーケットにさらに資金が流入すれば、中小型株バブルが起こる可能性が高いからです。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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