新興市場銘柄崩壊ー2018年10月29日の日本株

<今日の日本株>
10月29日の日本株は、朝方こそ日経平均株価が200円近く上昇したもののすぐに失速、結局は下落して終わりました。日経平均株価の終値は先週末比34円80銭安の21149円80銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は4%の大幅安となりました。

値上がり銘柄1024に対し、値下がり銘柄2755と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は4、年初来安値更新銘柄は552でした。

ADA指数はマイナス53.7%となり、先週末のマイナス53.3%とほぼ変わらずでした。
保有株はほとんどなく、空売りが多く残っています。今の水準(どの銘柄も25日移動平均線からのマイナスかい離が軒並み大きくなっている)からさらに空売りを積み上げる気にもなれず、一部の空売り銘柄は利食いを進めています。

<株価がさらに値下がりしても持ち続ける覚悟はあるのか?>
個別銘柄をみると、ほぼ100%に近い銘柄が下降トレンドであり、かつ下落が止まらないという状況です。
特に新興市場銘柄は悲惨で、マザーズ指数は25日移動平均線からのマイナスかい離が16%に達しています。

いつ反発してもおかしくない状況には変わりませんが、どうも個人投資家が投げずに逆張りで買っているようにもみえ、なかなかすっきりした下げになりません。

こうした状況では、買うべき銘柄も皆無なので、特にすることなく眺めているだけ、というのが実情です。
多くの個人投資家は株価下落に苦しんでおり、信用取引をしている人の中には追証が発生し、全財産を失う人も出てきているようです。

私の投資戦略はいわゆる「トレンドフォロー」と呼ばれるもので、私自身、これは非常に素晴らしいと思っています。

何が一番素晴らしいかといえば、大きな下げ相場の初期段階(25日移動平均線割れ)で株を売り切ることができ、その後どんなに株価が急落、暴落しても何も痛手を負わないという点です。

現に私は今日の下落で何も痛手を負っていませんし、空売りがあるので投資成績はプラスです。逆に空売りをどのタイミングで買い戻そうかと思案する日々です。投げ売りの大暴落が発生すれば、そこで利食いができるのですが、どうもダラダラとした下げが続いているので、利食いのタイミングが難しいというぜいたくな悩みを抱えているくらいです。

株式投資の正解は1つではないし、私のトレンドフォロー戦略ではなく、今のような時期に魅力的な株を安く買い、下落にじっと耐えるバイ・アンドホールド戦略を取る人も数多くいます。

ただ、私が言いたいのは、もしバイ・アンドホールド戦略をとるなら、この程度の下げであたふたしてはいけないと思うし、もしあたふたしてしまうならバイ・アンドホールド戦略は向いていません。

そして、積極的なバイ・アンドホールド戦略ならまだしも、損切りできずに塩漬けになってしまう消極的バイ・アンドホールドはすべきではありません。その時点でその投資は失敗ですから、本来は速やかに損切り、撤退をしなければならないのです。

トレンドフォロー戦略は、トレンドが出ないときにはなかなか成果が出ないという欠点もあります。でも、今のような大きく下げる相場では、多くの個人投資家が苦しむ中、涼しい顔で相場を眺めていることができます。

私は株式投資で成功する秘訣の1つが、常に冷静で正常な精神状態を保つことだと思っています。でも、多くの個人投資家が、現在冷静な精神状態ではいられないのではないでしょうか。

そうなると、投資判断も誤ったものになってしまい、買うべき時でないのに買い、売るべき時でないのに売る、という失敗の繰り返しになってしまいます。

どんなに株価が下げても冷静でいられれば、株価が暴落して数多くの個人投資家が戦死し焼け野原になった後の上昇相場初期段階を、堂々と安値圏で買うことができます。

もし株価下落が苦しくてどうしようもない、というのであれば、保有株を全部売ってみるのも1つです。もちろん、売った後急上昇するかもしれませんし、大きな損失が実現してしまうかもしれません。でもよいではありませんか。その代わりに冷静な心を取り戻すことができます。

そのうえで体制を立て直して、再度勝負すべき時に勝負すればよいのです。

私もリーマンショックの時は失敗し、最後は持ち株全部投げ売りしました。数千万円の損失を被りましたが、精神は安定しました。その後さらに株価は下がり、もし投げ売りせずに我慢していたら、信用取引もかなりしていましたから全財産をなくし、今頃こんなブログなど書いていなかったと思います。

苦しいならば、まずは楽になることだと思います。苦しいということは、もう失敗が確定しているということです。早く負けを認めて楽になった人に、明るい未来が訪れると思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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