アメリカの金利上昇とアメリカ株下落に要注意ー2018年10月10日の日本株

<今日の日本株>
10月10日の日本株は、朝高後値下がりの局面もあったものの、引けにかけ再度上昇しました。とはいえ上値は重く、日経平均株価の終値は前日比36円65銭高の23506円04銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も小幅ながら上昇しました。

値上がり銘柄1992に対し値下がり銘柄1678とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は24、年初来安値更新銘柄は67でした。

ADA指数は16.7%となり、前日の16.4%とほぼ同じとなりました。上昇トレンド転換銘柄を買い、下降トレンド転換銘柄を売った結果、トータルでほぼ変わらずとなった、という状況です。上昇トレンド銘柄を保有するとともに下降トレンド銘柄に空売りを実行するロング・ショート戦略に変更はありません。

 

<押し目買いが失敗したら仕切り直しを>
個別銘柄をみると、ルネサンス(2378)やTDCソフト(4687)など高値更新銘柄もあるものの、安値更新銘柄の方が多い状況に変わりありませんでした。

ただ、全体的に上昇トレンドの強い銘柄が上昇し、下降トレンドの弱い銘柄はあまり上昇しなかったようには感じます。

一時は大部分の銘柄が上昇トレンドになりましたが、現在は7割方の銘柄が下降トレンドになっています。つまり、上昇トレンド時に移動平均線からのプラスかい離が小さくなった銘柄を買うという「押し目買い」が、移動平均線割れにより撤退を余儀なくされているわけです。

私自身も、押し目買いをしたもののさらなる下落で25日移動平均線を割り込んでしまったものは、速やかに損切りを実行しています。

しかし、押し目買いをした銘柄が25日移動平均線を割り込んでも損切りができないと、そこからさらに大きく下落し、取り返しのつかないことになりかねません。

日本株というのは、独自に動くことができなくなってしまっています。アメリカ株が下がり、円高になれば株価は簡単に大きく値下がりしてしまいます。

今回、9月までの急騰が嘘のように、10月に入ってから急落したことで、株式投資の難しさ、恐ろしさを実感した方も多いと思います。

でも、押し目買いについては、ここまで調整が深くならなければ、良いところで買えた可能性が高かったわけですから、戦略としては間違っていません。リスクとリターンのバランスを考えれば、悪くない戦略です。単に結果が伴わなかっただけです。

押し目買いをした結果25日移動平均線を割り込んだら損切りをし、再度25日移動平均線を超えたら買い直せばよいだけです。

巷では専門家が相変わらず「間もなく下げ止まる」とか「絶好の買いチャンス」とのたまっていますが、もしアメリカの長期金利がこれからも上昇を続け、アメリカ株が下落し、円高が進めば、日経平均株価は簡単に2000円、3000円と値下がりしてもおかしくありません。

私は、自分の財産を守るために最も重要なのは損切りのルールだと思っています。損切りさえしっかり行い、傷を浅く済ませておけば、この後チャンスはいくらでもやってきます。でも、損切りせず塩漬け株をつくってしまうと、チャンスに乗るための資金が準備できないのです。

今年は本当に難しい相場環境が続いています。損をして当たり前、損切りを適切に実行して塩漬け株がないだけで大成功です。塩漬け株に苦しんでいる人に比べて、将来パフォーマンスに大きな差がつくのは間違いありませんから。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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