日経平均株価が一時1000円超の暴落ー2018年10月11日の日本株

<今日の日本株>
10月11日の日本株は、アメリカ株の急落を受け朝から大幅安で始まりました。日経平均株価は一時1000円超の値下がりとなり、終値も前日比915円18銭安の22590円86銭でした。
TOPIX、マザーズ指数も同様に大幅安となりました。

値上がり銘柄217に対し値下がり銘柄3687と、久しぶりにみる全面安の相場でした。年初来高値更新銘柄は4、年初来安値更新銘柄はなんと310にまで急増しました。

ADA指数はマイナス11.4%となり、前日の11.7%から大きく低下し、マイナス圏に突入しました。もともと保有株はだいぶ減らしていましたが、今日の下げで多くの銘柄が25日移動平均線を割り込みましたので売却しました。その結果、ロング・ショート戦略のロングが減り、ショートが残ったため、指数はマイナスに転じました。

 

<「下値のメド」などどうでもよい>
個別銘柄で高値更新となったものは皆無であり、逆に底割れとなった銘柄が目立ちました。ただ、もともと強かった銘柄については陽線引けのものも目立ち、25日移動平均線からのマイナスかい離もまだそれほどでもありません。
仮に底打ちした場合、こうした強い銘柄から切り返して25日移動平均線を超えてきますので、保有株を売却したら終わりではなく、その後も動きもしっかりとウォッチしておきましょう。

さて、昨日まで「絶好の押し目買いチャンス」とか「最高の買い場」などと宣っていた「専門家」「プロ」の方々も、さすがに今日の下げでトーンダウンしてくれました。
専門家・プロと称する方々の当たらない予想のおかげで今回も踊らされ、大損をしてしまった個人投資家の方が大勢いるかと思うと、残念でなりません。

ここまで株価が急落すると、次に話題になるのは「下値のメド」、つまりどこで下げ止まるかです。でもはっきり申し上げて、そんなのどうでもよいことです。なぜなら、売りたい人が売り終わらなければ下値はつけきらなず、下落を続けるからです。事前に下値が予測できるということは、ここから売りたい人がどれくらいいて、いくらまで株価が下げればそうした売り物が収まるかを予測できる、ということと同じです。そんなことができるわけがありません。

例えば、リーマンショックをはるかに超える金融危機が勃発すれば、日経平均株価がここから1ケ月で10000円下げる可能性だってあるわけです。現在、リーマンショック時よりはるかに大きいデリバティブの残高がありますので、金融危機でそれらが破裂すれば、阿鼻叫喚の下げ、破産者が続出する暴落になってもおかしくありません。

つまり、下値のメドなど事前に予測できるわけがないのです。そもそも今回の急落を予測できた人すら皆無なのですから。

私のポリシーは、いかに大きく儲けるかではなく、「いかに大きな負けを防ぐか」です。大きく儲けても、たった1度の大失敗で、マーケットから退場させられる・・・株式投資とはやり方を誤れば非情なものなのです。

今の株式市場には、バブル崩壊やリーマンショックなどの暴落を知らない投資家がかなり増えています。中には、相場環境がよいからたまたまうまくいっただけなのに、私からみてリスクが高すぎる手法を教えている人もいます。

では、株価が急落してしまった現在、どうすればよいのでしょうか?とても簡単なことです。株価が底打ちし、反発を確認できてから買えばよいのです。私なら、25日移動平均線を明確に超えるまで待ってから買います。

それを、「そろそろ下げ止まるはず」と株価が下落する途中で買い向かっていけば、ここからさらに株価が大きく値下がりした場合、目も当てられません。

現時点で、上昇トレンドにある銘柄は全体の1割ほどしかありません。したがって、現時点で株をほとんど保有していない、というのが正解です。保有株を売れず塩漬けになってしまっている方と比べれば、損切りして売り終えている方のほうが、将来成功する可能性は極めて高いです。
なぜなら、チャンスが到来したときに投じる資金をキャッシュとして手元に残せているからです。

金融危機になったら、ファンダメンタルとか、業績が絶好調とか、そんなものは簡単に吹き飛びます。株を持つこと自体が危険な状態になるのです。ファンダメンタルだけで生き残れるほど、株式投資は甘くありません。でも、移動平均線を割り込んだらとりあえず売る、ということを徹底していけば、生き残ることは十分可能です。

もちろん、明日以降反発に転じる可能性もありますが、その場合でも25日移動平均線を超えるまでは様子見するのが無難だと思います。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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