<10月5日の日本株>
3連休を控えた週末10月5日の日本株は、終日弱い展開となり、日経平均株価の終値は前日比191円90銭安の23783円72銭でした。
TOPIXも下落、マザーズ指数は2%超の大幅安となりました。
値上がり銘柄971に対し値下がり銘柄2702と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄27、年初来安値更新銘柄34でした。
ADA指数は37.2%となり、前日の48.6%から低下しました。保有株に25日移動平均線を割り込むものが相次いだためロング・ショートのポジションのロング部分を縮小するとともに、ショート部分を少し追加したことによるものです。
強い銘柄を買い、弱い銘柄を空売りすることで、株価が上下どちらに動いても対応できるようにしてあります。
<押し目買いをするタイミングではあるが>
個別銘柄をみると、朝日インテック(7747)など高値更新をする銘柄もわずかながらあるものの、25日移動平均線を割り込むものがかなり生じています。
下降トレンドの銘柄が半分程度にまで増加していて、ここまでの状況になると、全面高の大相場ではなく、二極化相場と言わざるを得ません。
25日移動平均線を割り込んだ銘柄には手を出さないのは当然として、25日移動平均線を超えており、かつ移動平均線からのかい離が小さくなってきた銘柄もかなり増加してきました。
私も、そうした銘柄を押し目買いとして打診買いしてみましたが、上昇トレンドにある強い銘柄が25日移動平均線近くまで調整したところを押し目買いで狙うのは有効な作戦です。
とはいえ、ここで押し目をつけきって反発するのではなく、さらに株価が大きく下落してしまう可能性もありますから、押し目狙いで買った株であっても25日移動平均線を割り込んだら速やかに売却する必要があります。
そのうえで、そこからマーケットが再び反発して25日移動平均線を超えたら買い直せばよいわけです。
アメリカで金利が上昇していてアメリカ株が下落しています。これが日本株に波及する可能性もあります。一方、アメリカの金利上昇は日本株にプラスである、という過去の経験則もあります。
上と下、どちらに転ぶか分かりません。であれば、予想するのではなく、動いたほうについていくべきです。予想した方向へ動き、それが外れたら致命傷を負いますが、動いたほうについていけば例えマイナスになっても小さなもので済みます。
マザーズ指数は25日移動平均線割れ、そして再び年初来安値更新銘柄が年初来高値更新銘柄を超えるという、全体の下落相場入りになるかどうかの瀬戸際です。無理をせず、上昇トレンドの銘柄のみを投資対象とし、25日移動平均線を割り込んだら速やかに売却することをお勧めします。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。