<6月29日の日本株>
週末、そして月末である6月29日の日本株は、午前中は下落したものの午後に入って持ち直しの動きとなりました。
日経平均株価の終値は前日比34円12銭高の22304円51銭でした。
TOPIXも上昇、マザーズ指数は2%超の上昇となりました。
値上がり銘柄2227に対し値下がり銘柄1410と値上がり優勢、年初来高値更新銘柄は25、年初来安値更新銘柄は86でした。
ADA指数は8.6%となり、前日の4.2%から上昇しました。反発して25日移動平均線を超えた銘柄の買い戻しをしたことなどによるものです。
<底打ちならば底値買いのチャンスだが・・・>
個別銘柄をみると、シュッピン(3179)、アイ・アールジャパンホールディングス(6035)など高値更新をする銘柄も散見されましたが、相変わらず大部分の銘柄が25日移動平均線を割り込んで下降トレンドのままです。
ただ、株価が底打ちして少し上昇した、という形の銘柄が多く、もし今の時点で新規買いし、底割れせずに上昇を続ければ、絶好のタイミングで底値買いができることになります。
しかし、底割れしたら損切りをする必要がありますし、もしも底割れしたのに損切りをしなければ、そこからさらに大きく株価が下落した際に致命傷となる恐れがあります。
私なら、株価が25日移動平均線を割り込んでいる間は、例え25日移動平均線の下で株価が底値から反発したとしても、何もアクションは起こしません。
やはり、25日移動平均線を割り込んでいる点を重視し、25日移動平均線割れの状態で新規買いをしても底割れして損切りを余儀なくされる可能性が高いと判断します。
最近何度も申し上げていることですが、今はいかに利益を上げるかではなく、いかに大きな負けを防ぐかが非常に重要です。
そのためには、成功すれば絶好の安値買いのチャンスとなる一方、失敗する可能性も高い現時点での底値買いは私は行いません。
勝率の低い局面で勝負するのではなく、高い勝率が見込まれるとき、つまり多くの銘柄が上昇トレンドにあるときに勝負することが、大負けを防ぎつつ利益を得るために必要なことだと思っています。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。