日本株・買われる銘柄は元通りに-平成29年6月5日の日本株

<今日の日本株>
6月5日の日本株は、先週末に大幅高した割には、底堅い動きとなりました。日経平均株価の終値は、先週末比6円46銭安の20170円82銭でした。TOPIXも小幅下落となりましたが、マザーズ指数は上昇しています。

今日の値上がり銘柄は1791、値下がり銘柄は1737とほぼ拮抗です。年初来高値更新銘柄は256と相変わらず高水準、年初来安値更新銘柄は12でした。

今日のADA指数は76.4%となり、先週末の75.8%とほぼ変わらずでした。上昇トレンドの銘柄を買い、下降トレンドの銘柄を売るという、銘柄入れ替えを行いました。

<もともと強かった銘柄が買われる展開に>
今日は、先週末に強い動きだった銘柄、具体的には自動車株、鉄鋼株、銀行株、証券株、商社株は軒並み反落しました。

その一方、これまで強い動きが継続していた内需系成長株は、再び買いの手が入り、高値更新となった銘柄も目立ちました。ベクトル(6058)、テクマトリックス(3762)、エス・エム・エス(2175)、ニトリホールディングス(9843)などです。

結局、今まで弱かった銘柄が一斉に買われたのは6月2日の1日間だけであり、今日は再び、それまで強かった銘柄が買われたという状況です。

もちろん、この動きをもって、弱かった銘柄の反発は1日で終わったというにはまだ早いです。6月2日もしくは5日の高値を超えて上昇してくるならば、弱かった銘柄の本格的な上昇も期待できます。それまでは、強い動きが続いている銘柄を中心にポートフォリオを構築することにします。
明日以降の動きに要注目です。

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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