<今日の日本株>
4月19日の日本株は、日経平均株価が朝方は200円高となったものの、後場にかけてしぼむ動きとなり、終値は前日比32円98銭高の22191円18銭でした。
TOPIXは小幅高、マザーズ指数は1%近い下落でした。
値上がり銘柄2066に対し値下がり銘柄1568とほぼ拮抗、年初来高値更新銘柄は57、年初来安値更新銘柄は12でした。
ADA指数は48.5%となり、前日の33.5%から大きく上昇しました。25日移動平均線を超えた東証1部大型株を中心に新規買いしたことによります。
<日経平均株価とマザーズ指数は大違い>
個別銘柄をみると、相変わらず私のウォッチ銘柄に高値更新となるものはほとんどありませんでした。逆に、昨日下げ止まったように思えた内需系中小型成長株は、今日は非常に弱い動きとなり、昨日方針転換して空売りを全て買い戻したことは失敗でした。
一方、鉄鋼株や建設株など、株価が順調に上昇している銘柄は、内需系中小型成長株が強い動きであった間、軟調な動きであったものであり、今までの二極化相場の逆流が起こっている状況です。
私が手掛ける銘柄は中小型成長株が多かったので、日経平均株価よりもマザーズ指数に似たパフォーマンスになります。
現状、日経平均株価は上昇トレンドで底打ちの動き、一方マザーズ指数は下降トレンドが続き、年初来安値を先日更新したほどです。両者には雲泥の差があります。
この差がそのまま個別銘柄にも表れていて、内需系中小型成長株の弱い動きと東証1部大型株の強い動きの差となっています。
私の周りでも、「勝てない」「損失が膨らむ」という声が多数ありますが、内需系中小型成長株やマザーズ指数の動きを見ても分かるとおり、株価が下がっているのですから勝てるはずはありません。
特に今月に入ってからは、内需系中小型成長株を手掛けている投資家にとっては、利益を上げるより、損失をこれ以上膨らませないことを重視すべきです。株式投資がいつでも簡単に勝てると思ったら大間違いで、勝てない時期の方が長いと思っているくらいで丁度良いです。
現状、内需系中小型成長株の大部分が下降トレンドです。上昇トレンドに転じるまでしばし休んでいてもよいですし、余力があるなら今上昇トレンドになっている、東証1部大型株に資金をシフトしても良いと思います。
私は、かなりの資金を東証1部大型株にシフトしましたが、これは25日移動平均線を超えた直後のタイミングであり、ここから反落しても大きな損失にはならないと判断したためです。
もし、成長株への投資でここ最近損失が膨らみ、今から東証1部大型株にシフトした途端大型株も下落する、となると、さらに損失が膨らむことになります。私はそれを覚悟で資金シフトしていますが、それがいやなら、無理に大型株へシフトせず、成長株の上昇トレンド転換を待つという戦略もあります。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。