<今日の日本株>
1月10日の日本株は、値下がりしたものの底堅い動きでした。日経平均株価の終値は前日比61円79銭安の23788円20銭でした。
TOPIXとマザーズ指数は上昇しました。
値上がり銘柄1999に対し値下がり銘柄1692とほぼ拮抗、昨年来高値更新銘柄は少し減って233、昨年来安値更新銘柄は1でした。
ADA指数は79.8%となり、前日の79.4%とほぼ変わらずでした。上昇トレンドになった銘柄を新規買いした分、保有株を売却し、トータルの投資金額がこれ以上膨らまないよう調整しています。
<円高進行の影響は?>
個別銘柄をみると、さすがに少しピーク感も出始めているものの、スター・マイカ(3230)、テクマトリックス(3762)、M&Aキャピタルパートナーズ(6080)、パンチ工業(6165)など高値更新銘柄は数多く出ています。
ところで、1月11日の朝の時点で、1ドル=111円台半ばまで円高が進行しています。その影響もあり、日経平均先物は23570円まで値下がりしています。
そのため、今日の日本株は値下がりして始まると思いますが、これで保有株を慌てて売ってしまうのは早計です。
株価が天井を付けたかどうかは、ある程度株価が値下がりしないと分かりません。株価が上昇トレンドを続けている銘柄の株価チャートを見ていただければ分かると思いますが、きれいに右肩上がりに株価が上昇しているケースは少なく、ほとんどが上下に波を打ちながらも常に25日移動平均線はキープしている、という動きになっています。
私は、もし今日日本株が下落したとしても、25日移動平均線を明確に割り込む銘柄以外は売却するつもりはありません。
仮に今日保有株を売ったとして、明日以降円高が終わり急速に円安になったとしたら、今度は株価が急騰し、買い戻しができず株価上昇に置いていかれてしまいます。
個人投資家が利益を伸ばせない大きな理由が、このように少し株価が下がったときに「もう天井をつけそう」と思って保有株を売ってしまうことにあります。
一旦売って、その後株価が高くなっても買い戻すことができる、という自信がある方なら別ですが、多少の株価の上下には動じず、「25日移動平均線を割り込むまでは保有を続ける」と客観的なルールを持っていた方が、株価の動きに振り回されることなく、適切なタイミングで売買ができます。
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10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。