わずか1時間で日経平均株価800円の急落!-2017年11月9日の日本株

<今日の日本株>
11月9日の日本株は高値圏で乱高下の動きとなりました。
日経平均株価は午前中は500円近く上昇したものの、午後1時半ごろから突然崩れはじめ1時間で800円の急落、そこからやや持ち直して終値は前日比45円11銭安の22868円71銭でした。
TOPIXも下落しましたが、マザーズ指数は上昇しました。

値上がり銘柄1427に対して値下がり銘柄2253と値下がり優勢、年初来高値更新銘柄は423と非常に高水準に達しました。年初来安値更新銘柄は2でした。

今日のADA指数は62.6%となり、前日の67.8%から低下しました。決算発表で25日移動平均線を割り込んだ銘柄が多かったことと、今後の銘柄入れ替えなどを踏まえて資金の枠を少し空けておこうと考えたためです。

決して弱気になったわけではなく、上昇トレンドの銘柄はそのまま保有を続けていますが、やはりそろそろ過熱感が高まってきたと感じていたため、下降トレンドに転じた保有株が増加しつつあることも踏まえ、今後の下落(押し目)に備えて新規買いは控えました。

 
<年初来高値更新銘柄多数>
個別銘柄の動きをみると、さすがに後場の急落で息切れしたものが多いですが、オープンハウス(3288)、ショーボンドホールディングス(1414)、ストップ高になったエン・ジャパン(4849)など高値更新の銘柄が相次いでいます。

また、昨日決算発表を受けて急落した清水建設(1803)が急速に切り返して再度25日移動平均線を超えてくるなど、決算発表後の株価の動きも要注目です。
一時的に決算発表により売られても、そこから反発して再度上昇トレンドに復帰する銘柄も少なくないからです。

 

<この程度の急落でびっくりしていては株式投資はできない>
株式投資をはじめて間もない方は、今日の突然の急落をみて、びっくりしたかもしれませんが、この程度の急落は時々起こります。
もし、今日の前場の高いところで買っていたら、結構なダメージを受けてしまうかもしれませんが、すでに上昇トレンドが長期間続いているわけですから、すでに以前からかなりの株を保有しているはずであり、その保有株の含み益がだいぶ溜まっているはずです。

ここから本格的な調整局面に入っても、その含み益が少し減る程度で下降トレンドに転じ、売却することになりますから、問題ありません。

今日の前場で、移動平均線から大きくかい離している銘柄を新規買いするのは、高値掴みの危険がある、という程度の感覚はぜひ持っておきたいものです。

本ブログでも、日経平均株価の25日移動平均線からのかい離率が8%になったら危険信号であると記しましたが、今日の前場でその水準に達した後の急落ですから、まさに教科書通りの動きです。

そして、個別銘柄をみると、大きく崩れたものはあまりなく、多くは上昇トレンドを維持しています。この点からも、慌てて売る必要はないといえます。

ただ、日経平均株価の移動平均線からのかい離率、年初来高値更新銘柄が非常に高水準に達していること、売買高がかなり膨らんだこと、そして日経平均株価の急落などを合わせて考えると、日経平均株価は今日の高値が当面の高値になりそうです。

ここからは、保有株は上昇トレンドが継続する限り保有、新規買いについては押し目買いとし、株価が急騰して買えなかった銘柄が移動平均線に近づいてくるところを待って狙うのが戦略です。

とにかく、株価というものは、どこまで上がるか、どこまで下がるか分からないものですから、下手に予想をするのではなく、株価のトレンドについていくのが安心です。

 

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足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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