ご質問の回答(43)-NISAと売買タイミングについて

<ご質問>
いつもブログと楽天コラムを拝見させていただいております。まただいぶ前の話ですがファンダメンタルの本出版時のセミナーに参加させていただき、非常に勉強になりました。

今回ご質問をお受け付けされるとのことで日頃ブログを読んでいて疑問に思っておりますことをお教えいただければと思います。

1.足立様の投資手法の場合、NISA枠はどのように活用していらっしゃいますでしょうか。

2.普段はお仕事で取引時間中に相場に張り付いていらっしゃらないようですが、いつのタイミングで買い付けをされていますでしょうか。

基本スタンスとしては成長銘柄で上昇チャートを描き25日移動平均線を超えたものを買い付けされていると思うのですが、仕事に終わりにこの条件をクリアしていることを確認し、成行買いを設定しても次の日の前場で初値が10%以上高かったり25日移動平均線を割ってしまうこともあると思うのですがいかがでしょうか。

ご都合のよい時で構いませんのでご回答をいただけることを楽しみにしております。 これからも情報発信を楽しみにしております。

 

<回答>
ご質問ありがとうございます。

  1. NISAにつきまして

私はNISAについては使ってはいますが、積極的に活用してはいません。

やはり最大の問題は、「何年も保有を続けなければ税金の恩恵を受けることができない」という点です。

私の投資スタイルは、株価のトレンドに応じて売買しますので、それを無視して「何年も保有を続ける」というのはあり得ないからです。

税金の恩恵があるからという理由で、投資スタイルを捻じ曲げることは、株式投資では絶対に行うべきではないと思います。

ですから、NISAで買った株については、ここではあまり詳しく書けないのですが、空売りを併用したうえで継続的に保有しています。

逆説的な言い方になりますが、損切りをすることができない、という方にはNISA口座はピッタリと思います。もちろん、塩漬けになるリスクがあることは通常の口座と変わりありませんのでお勧めしませんが。

 

2.私が売買注文を出すタイミングは、基本的には朝の寄り付き前と、昼休みです。

いざ買い注文を出すとき、気配値が25日移動平均線を10%以上超えているようなときは、買い注文は見送ります。もしくはこの株価までなら買ってもよいという水準で指値注文を出し、高値掴みのないようにしています。

同様に、気配値が25日移動平均線を割り込んでいるときも買い注文は見送ります。

また、朝買った銘柄が午前中に大きく値下がりして、25日移動平均線を割り込んでしまったような場合は、昼休み中に売り注文を出してしまいます。

 

足立武志
1975年神奈川県生まれ。足立公認会計士・税理士事務所代表、株式会社マネーガーディアン代表取締役。株式投資・資産運用に精通した足立公認会計士・税理士として、個人投資家への有益な情報発信に努めている。

10万部超ベストセラーの『株を買うなら最低知っておきたい ファンダメンタルズ投資の教科書』(ダイヤモンド社)など著書10冊超。楽天証券「トウシル」でのコラム連載11年、570回超。日本経済新聞社、楽天証券、マネックス証券、日本取引所グループ、資産運用EXPOなどセミナー講師多数。

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